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SOLILOQUY

ひとりごと

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July 11, 2012 22:46:17

行員

カテゴリー: 日記
昨日午前中、税金の納付のため銀行に行った。数行行かねばならなかったので車で回った。
銀行での待ち時間を短縮するため、あらかじめ出金伝票を用意して行ったのだが、そのうちの1枚で口座名の記入間違いを指摘され訂正印を求められた。言われるままに持ち合わせていた登録印を押印して、事なきを得たと思ったのだが、会社に戻ってしばらくした時、銀行から電話があり、出金伝票での口座名の間違いは訂正印での変更が認められないので、今からこちらに来るから新しい出金伝票に押印してもらいたいと言ってきた。
おそらく、行内では業務遂行上、ちょっとした問題になったのだろう…。私は窓口で応対した女性行員の動揺を察し、穏やかに…私の方から訪ねると答え…、やはり車に乗って30分後に、銀行に押印した新しい出金伝票を届けた。
先ほどの行員と上司が、二人で問題ない伝票であることを確認した後、丁重に謝罪されたが、私は笑いながらなにも言わずに立ち去った。
さて、このような場合…一言苦言を呈したほうが行員の成長のためには良かったのか、笑いながら“今度同じ間違いをしたら怒るよ!”程度のことを言った方が良かったかどうか、少し悩むところだ。

あー しょうもな…。

この度の一件で、私は普段忙しく無い生活をしていることを再確認した。
時間に追われる第一線で動いている人や、余裕のない生活をしている人には、この度の私のような対応はできないだろう。

心にゆとりがある…今の生活ができることに感謝したい。
July 10, 2012 14:30:42

打合

カテゴリー: 日記
今朝、歴史研究家との絵本の打ち合わせに行った。場所は居留地80番…さすがに、居留地研究会の役員だけあって打ち合わせも居留地内のカフェを指定される。しかも“場所は80番”とだけ伝えられるのだ。

ここのカフェは、ビルの2階にあるミュージアムに隣接しており、一般の方はあまり利用しない。少なくとも私はこれまでに、満席になった店内にはお目にかかったことがない。
打ち合わせに適している理由はいくつかある。一つは、空いている。一つは、資料を広げられる大きなテーブルがある。一つはコーヒー一杯が290円と手ごろである。居留地時代のことを研究する研究家にとっては格好の打ち合わせ場所である。今日も顔見知りの店員に笑顔で挨拶しながらオープン前に店内に足を踏み入れた。

私が用意した絵本用のレイアウ見本をパソコンで見てもらったら、研究家はイメージが湧いてきたようで次回打ち合わせまでに全てのページレイアウトを私が作り、それを待って2週間以内に研究家が文章を作成する…と言う段取りになった。急げば秋までには、完成見本が出来そうである。すでに市・県・新聞社・NHK・観光学科の教授等にはすでに大枠の話は通しているので、告知・広報の協力を得て、予定通り年内には完成させられそうだ。
要件が終わると、すぐにミーティングはおしまい…。いつものように勘定を割り勘で店をでた。私は、このシンプルな打ち合わせが結構気に入っている。

もし絵本ができたら、どうしよう?
皆さん買ってくれますか?それとも欲しいですか?

何を言ってんだろうね…気が早すぎますよね…ったく…。
July 09, 2012 12:57:27

旅人

カテゴリー: 日記
私の仕事場の近くの交差点の今朝10時の一コマである。この場所は六叉路であり、計画停電に備えて、警察官が50人ほど寄って…、交差点内の信号機を全てダウンさせた状態での歩行者と通行人の誘導練習をしていた。
この一つの交差点を見て…、現代社会において都会での停電が、大きなパニックを引き起こすことを予感できた。
かと言って、原発が必要とは言わない。原発が必要か否か云々の話は別の次元の話だと言うことは頭の悪い私でも理解できる。
我々の前に差し出された問題に対して、一人一人が真摯に向き合うことが求められているように思う。
生活を守るために自分になにができるかを自問していかなければならないと思う。


住まう土地に執着している人の気持ちが私には今一つ分からない。人は旅する動物であり、昔から豊かさを求めて都会に出たり、戦に敗れて山奥に移り住んだりしてきたものだ。人里離れた山中に住まう人達は、きっと追手から逃れて命からがらそおの土地に辿り着いた一族なのだろう。私の祖先もルーツを辿れば、いろいろなところに移り住んでいる。それも戦に負けて…。
土地とは、人生において“仮の宿”のような気がする。
いつか、私は今住む町から出ていくことになるだろう。私自身…自らが“旅人”だと思うかぎり、その結末は必然のことのように思う。
July 08, 2012 16:29:06

維新

カテゴリー: 日記
明治元年。幕府が崩壊…王政復古し明治政府が誕生した…まだ政府が列強との政治交流の術を確立していなかった頃…、私の町でその後の日本の運命を左右しかねなかった事件が起こった。
この事件の顛末で、国のため、藩のため、家族のためにと覚悟して、名もない一人の武士が切腹した。
当時彼は30才、26才の妻と二人の幼子を残して逝った。

今日、岡山から足を運んだ…切腹した武士のひ孫にあたる方の講演会に参加した。

今日の日本の発展が、無念の死を含む数多くの若い命の犠牲のもとにあることを実感した。

彼らに感謝するとともに、彼らの魂のやすらかならんことを祈りたい。
July 07, 2012 11:37:33

山道

カテゴリー: 日記
昨晩振った大雨の余韻が川の流れに残る今朝…、曲がりくねった山道を避け、近道のトンネルを通る道を通るつもりで、車で家を出たが、途中急速に天候が回復しそして一瞬考え事をしてしまい近道への交差点を曲がり損ね、気がつけば山道の近くまで来てしまった。引き返すのも時間の無駄であるし青空も顔をだしてきたものだから、そのまま山道にハンドルを切った。
大量の水が流れたであろう跡に沿って、折れた木の枝や木の葉の固まりが道路を覆っているところがそこここに見られた。
空調を切り…窓を全てオープンにして…、スティングの曲をカバーした村冶佳織のギターCDをボリューム全開にして走った。ここまでの音の大きさは町中では迷惑な話だろうが、すれ違う車もない山道では誰も苦情を言う者がいない。いや山神や猪たちには迷惑だったにちがいないが…、都会へ抜ける15分ほどの束の間の時間…私は思いっきり自分だけの時間を楽しんだ。

民家がポツポツと見え始めた頃、ボリュームを落とし、窓を閉め、空調を入れた。
そして人びとのかかわりに備え、頭のなかの社会性モードのボリュームをあげて行った。

山道を通ったことに満足した。
そして、道すがら何も起こらなかったことに感謝した。
July 06, 2012 11:55:02

経験

カテゴリー: 日記
市の観光コンベンション課が主体となって町の活性化策を考える会が数回開かれ、いろいろ話し合った結果、私が提案した“町の歴史を関わる人達が勉強し、町に誇りをもてるようにする…”なんて…言う直ぐには効果が期待できそうにない案が、他のイベント的な案を押しのけて採用されたようで、市の担当者から私に事務局長を頼みたいと電話がかかってきた。
確かに私が言い出したことだし、断るわけにもいかず、町のボスが私で良いと言うなら引き受けますと答えた。

後日、町の定例会のはじまる前、会場に入口付近で怒りが顔に出た町のボスに呼び止められ、“市の担当者に活性化案を聞いたけど、そのことは昔からこの会でやってきたことだし、いまさら思いついたように何様のつもりなの?…聞いたらあなたが言ったことをそのまま、まとめたと言うやない。”と指摘を受けた。
まるで私に責任があると言わんばかりの剣幕で、会議のはじまる時間を過ぎているのに、つかまり続けた。

私は大人だから、自分の非を認めながらも、“メールで考えをお伝えします。”と答えた。
翌日、メールを送ったが…すでに3週間が経過するのに、何の返事も帰ってこない。ところが私がボスに、その間会って話をしていないかと言うとそうではなく、テレビ局の取材にも同席者として私を単独指名してくれるし、その他の会議でも出会って談笑している。

市の事業のことで、私の方からボスにお伺いを立てるのもどうかと思い時間が経過したが、一昨日市の担当者からその後進展はありませんか?と、メールが入り、動きのないことを伝えると、“近々会って打ち合わせさせてほしい…。”と、言ってきた。
会わない理由がないから会うけれど…市の職員に言ってやりたいことがある。
“こんなに時間をかけたら、うまく行くものも行かなくなるよ!私を盾に使うのは百歩譲って許せても、自分のケツは自分でふかなくっちゃー。問題が起こったら直ぐに対応しなくちゃね…自分が正しいと思ったら、実現のために頭を下げることも必要なんだよ!いい年してるんだから…。”と…

まったく、人生経験が浅すぎる…。だけど私も、いっぱい失敗してきたけど…。
July 05, 2012 13:21:43

人生

カテゴリー: 日記
私の友人が、facebookのなかで、彼の知人の…世界中を渡り歩いているフリーカメラマン(先日私を訪ねてくれたカメラマンではない)のエッセイに いいね! をチェックしていた。
私も、そのカメラマンと面識がある。
私は酒を飲むと限りなく下品に崩れてしまうカメラマンが、あまり好きにはなれなかった。
このたび、はじめてカメラマンの文章を読み、彼の人生における経験の深さを少し感じた。下記にその文章をのせておく…。

------------------------------- 記 -------------------------------

私の旅

友人の本を読んだのを切っ掛けに自分の旅を振り返ってみた。思えば青春時代のほとんどが旅であり、今もその中にいる。「人の人生は旅のようなもの」と云うが、私の場合は「旅そのものが人生」である。勇気、無謀、旅立ち、戸惑い、孤独、悩み、寂しさ、無知、親切、不親切、友情、病、死、事故、盗難、貧しさ、餓え、忍耐、暴力、無視、嫉妬、権力、結婚、家族、子供、親、兄弟、友、異性、国家、亡命、他国、国境、革命、指導者、宗教、戦争、自然災害、テロ、暴動、抵抗、デモ、異文化、芸術、涙、愛、挫折、勇気、痛み、おそらく人が人生で経験する全てのことを私は長い旅の中で経験した。友人の旅は青春時代で終わったのだろうか。私の旅に終が無い。
今は体の各パーツを修理している最中だ。どうしても修理の効かない部分もあるが、それは長い間、酷使していれば起こることで、自覚していれば、まだ使える。若い時と同じようには出来ないが、まだまだ旅は続ける。そして写真を撮り続ける。

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文章みるとかっこいいんだけどなー。
しかし“女・酒・ギャンブル・麻薬・陰謀・裏切り”も書いてほしいな。
やっぱり彼の人間性は好きにはなれない。
私もそんなこと言われないように普段の“生き方”気をつけなくちゃー。
July 04, 2012 15:08:43

音楽

カテゴリー: 日記
先日、懇親会で私の前に座った女性がバイオリン店の店主だったので、私が日頃思っている楽器に関する質問を投げてみた。

“高いバイオリンは、やはりいい音色なのですか?”と、聞いてみた。
答えは“高いバイオリンがいい音色…という事はありません。いい音色だから高いのです。”
なるほど…と、思った。

“ギターの先生が、そのうちに私がもっと良いギターをほしがるようになるから、お金を貯めておくように言うのですが、私は今のギターで充分なのですがね…。”と、聞いてみた。
答えは、“自分の技術が持っている楽器のレベルを越える時が来るのです。その時に自分のレベルに合った楽器が欲しくなるのです。”
なるほど…と、思った。

しかし、夫婦に例えたら、えらいこっちゃな…。何回も離婚、結婚繰り返さなくちゃいけなくなるからね…。何度も結婚する人がレベルが高くなっていくなんてことになったら道徳的にどうなんだろう?
でも、同じかもしれんな…。
この間のフランスの大統領も、そんな感じだったし…。

音楽の話を通して、退屈な懇親会が楽しいものになった。

近いうちに彼女のバイオリン店を訪ねてみようと思う。
July 03, 2012 14:25:41

番宣

カテゴリー: 日記
一昨日、私の管理するホールでピアノ・チェロ・ファゴットのコンサートがあった。バロックからシャンソンまでを演奏した。
彼ら全員海外留学・修行の経験がありレベルの高い演奏だったと思う。だって私はこのホールを運営するまでクラシック音楽とは、今まで縁がなかったのだから大きなことは言えない。しかし間違いなく彼らは優秀だし美男美女であった。

写真の、向こう正面の壁際に立てかけてある楽器がファゴットである。



昨日、知人のカメラマンが3年振りに訪ねて来た。彼との出会いは、私が彼の写真撮影の腕を見込んで、18年前に私が企画作成した町をテーマにした写真集の撮影を頼んで以来であり、当時から互いに個々の能力を認め合っていた。
彼は私の写真集作成以後…ある外国の自然の撮影に命がけで挑み続けている。この度訪ねて来た理由は、先日“たけし”の番組に出演し収録を終えたようで、国分太一と腕組みした写真を持って番宣に来たようだ。いつかはここでは書かないが近いうちに放映される。

いい機会だから頼んでおいた。私が再来年に書き上げようと思っている小説のなかに挿入する写真を撮ってほしいと…。
彼は、笑って頷いてくれたけど…。やってくれるかな? ギャラが高くなっているかも知れないし…。

その時は、改めてこちらからお伺いしようと思う。
July 02, 2012 13:41:45

平和

カテゴリー: 日記
一昨日、出会ったイラン人の主宰する団体のホームページを見た。
団体の理念に関連して、イラン13世紀の大詩人、サアディ―が詠っている言葉が書かれていた。

「人類はみな、一つの本質からなり、手足と同じように、一人一人がつながっている。ゆえに、もしどこかが痛めば、ほかの部分も痛みを感じずにはいられない。汝がもし他人の災難に胸を痛めないなら、その時は、もはや人と呼ぶに値しない。」

世界中のすべての人間が、この考え方のもとに生きたら、世界から戦争がなくなり、飢餓が無くなり、独裁がなくなり、愛に満ちた世界になるだろう。
“この考え方を持って、活動する人がいるという現実…。”
“この考え方が世界の主流になることは無かったし、これからもそれは不可能だという現実…。”

世界の平和を、まだ見つめて生きていない私は、現実を直視しながら、今できることを始めてみたいと思う。

一昨日の出会いは、そう考えさせられる…ひと時であった。
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