昨日ギターの先生の教室に行くと、先生のギターの胴の見える部分に“歯をはなす”という張り紙がしてあることに気が付いた。 そのことに、私から触れずにいたら先生の方から話始めた。“演奏会になると緊張して普段の演奏ができないことが多々あり、緊張すると奥歯を噛み締めていることが多いと気が付いたので、意識して歯を合わせないようにしようと思って…。”と、おっしゃるのだ。 ギターを習い始めた時に、演奏中の先生の演奏より呼吸音が気になった事があった。一気に吸引して、逆に長い時間かけて吐き出している…。演奏が始まると、いわゆるロングブレスダイエットのような呼吸に変わることに気が付き、競技中のスポーツ選手もそうだけど、演技・演奏に集中するためには、そんな呼吸法になるのだと納得したことがあったのだが、昨日の先生の説明は、今までの私の常識をくつがえすもので、普段の呼吸を心掛けることで、普段の練習よりより良い演奏をしよう…との試みだ。 さて、先生の試みが分からないことはないが、その目論見通りになるかどうか少し疑問だ。 緊張と呼吸法とは、密接な関係があるとは思うけれど、頭で考えずに無意識のうちにベストの呼吸法が身につけば良いと思うのだが…。 1ヶ月後に、先生の実感を聞いてみたい。 私の先生は、極めて真面目である。ただもっと世界に飛び出し、視野を広げて頂きたい。私の先生は、まだまだ大きな可能性を持っていると思うが…。 でも、もうかなりの年やしな…。 人はそれぞれに、若いうちにやっておくべきことがある。 |