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SOLILOQUY

ひとりごと

 
July 28, 2012 14:43:08

手作

カテゴリー: 日記
私のギターは1974年のスペイン製ハンドメイドである。ギターの先生によると無名の職人が作った私のギターは二流の上というランクだそうだ。しかし国産のどのギターよりもいい音色だとも言ってくれる。

先生は1910?~1970年に作られたスペイン人の“ホセ・ラミレス”というギター職人が立ち上げたギター工房で作られたギターだけを認めている。因みに今作られるラミレスは認めない。

もちろん先生は何台かラミレスのギターを持っておられる。
それに、もう一台先生の手作りギターという物があって…これが先生の自信作だ。以前ラミレスを使わずに自作ギターで録音してCDを作られたこともあるほどなのだ。

ギターを作ることのできる先生に、二流の私のギターを一流に近づけるために、これまで2回、私のギターを先生のギター理論に基づいてチューンナップしていただいた。1週間先生の工房(ギター教室の片隅)に預け手直しをしてもらうのだが、正直言って、これまでは、今一つ変わり具合が分からなかった。
今週の木曜日に3回目のチューンアップのために先生に預けた。そんな時は、代替えギターを貸してもらえるのだが、今回は先生自慢の手作りギターを貸していただけた。
手作りギターはやけに私のギターより良い音色である。私も少しは音色を聞き分けられるようになったのかと思うと同時に、先生への尊敬の念が深くなった。今回のチューンナップは期待できそうに思う。

先生にギターづくりを教えた職人は、出来上がった先生のギターの音色を聴いて職人の道を諦めたと言う。
先生は、どうしてギター職人にならなかったのだろう?
ギター弾きでいたかったからなのだろうか…?

私にだけ、1台作ってほしいと言ったら作ってもらえるだろうか?
ギター弾きの先生に、そこまでは頼めないなぁー。