先日、懇親会で私の前に座った女性がバイオリン店の店主だったので、私が日頃思っている楽器に関する質問を投げてみた。 “高いバイオリンは、やはりいい音色なのですか?”と、聞いてみた。 答えは“高いバイオリンがいい音色…という事はありません。いい音色だから高いのです。” なるほど…と、思った。 “ギターの先生が、そのうちに私がもっと良いギターをほしがるようになるから、お金を貯めておくように言うのですが、私は今のギターで充分なのですがね…。”と、聞いてみた。 答えは、“自分の技術が持っている楽器のレベルを越える時が来るのです。その時に自分のレベルに合った楽器が欲しくなるのです。” なるほど…と、思った。 しかし、夫婦に例えたら、えらいこっちゃな…。何回も離婚、結婚繰り返さなくちゃいけなくなるからね…。何度も結婚する人がレベルが高くなっていくなんてことになったら道徳的にどうなんだろう? でも、同じかもしれんな…。 この間のフランスの大統領も、そんな感じだったし…。 音楽の話を通して、退屈な懇親会が楽しいものになった。 近いうちに彼女のバイオリン店を訪ねてみようと思う。 |