私の仕事場の近くの交差点の今朝10時の一コマである。この場所は六叉路であり、計画停電に備えて、警察官が50人ほど寄って…、交差点内の信号機を全てダウンさせた状態での歩行者と通行人の誘導練習をしていた。
この一つの交差点を見て…、現代社会において都会での停電が、大きなパニックを引き起こすことを予感できた。
かと言って、原発が必要とは言わない。原発が必要か否か云々の話は別の次元の話だと言うことは頭の悪い私でも理解できる。
我々の前に差し出された問題に対して、一人一人が真摯に向き合うことが求められているように思う。
生活を守るために自分になにができるかを自問していかなければならないと思う。
住まう土地に執着している人の気持ちが私には今一つ分からない。人は旅する動物であり、昔から豊かさを求めて都会に出たり、戦に敗れて山奥に移り住んだりしてきたものだ。人里離れた山中に住まう人達は、きっと追手から逃れて命からがらそおの土地に辿り着いた一族なのだろう。私の祖先もルーツを辿れば、いろいろなところに移り住んでいる。それも戦に負けて…。
土地とは、人生において“仮の宿”のような気がする。
いつか、私は今住む町から出ていくことになるだろう。私自身…自らが“旅人”だと思うかぎり、その結末は必然のことのように思う。 |