明治元年。幕府が崩壊…王政復古し明治政府が誕生した…まだ政府が列強との政治交流の術を確立していなかった頃…、私の町でその後の日本の運命を左右しかねなかった事件が起こった。
この事件の顛末で、国のため、藩のため、家族のためにと覚悟して、名もない一人の武士が切腹した。
当時彼は30才、26才の妻と二人の幼子を残して逝った。
今日、岡山から足を運んだ…切腹した武士のひ孫にあたる方の講演会に参加した。
今日の日本の発展が、無念の死を含む数多くの若い命の犠牲のもとにあることを実感した。
彼らに感謝するとともに、彼らの魂のやすらかならんことを祈りたい。
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