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SOLILOQUY

ひとりごと

 
March 30, 2012 16:58:20

調律

カテゴリー: 日記
今日は、“ピアノとギターのコンサート”の当日だ。朝からピアノの調律師がやってきて、今も私の目の前で仕事をしていている。私は、京都からたまにやってくる彼と話をすることが大好きで、今日も“(ピアノの)調子はどぉ?”と声をかけた。
すると“全体に下がってました。”と返事が返ってきた。

彼との付き合いは、今のピアノを手に入れた当時からだから、もう15年くらいになるだろうか…。彼は少し変わり者で、私とあまり年齢は変わらないのに、子供のような純粋な感性をもっていて話していると実に楽しい時間が過ぎていく。
実は、先月別のコンサートの折、主催者が勝手に別の調律師を手配していたことがあり、そのことを彼に話をした。彼は気を悪くするでもなく作業を続けていた。私が“調律師によって調律方法が違うんでしょうね。今日はやりにくくないですか?”と尋ねると…。“大変なことはないけれど、ピアノによって癖があるので、そこを知らずに触ると、その時は良い音でも演奏中に狂ってしまうことがあります。このピアノは安定するまでに時間がかかるので、それを知っている人のほうがいいですね。”と淡々と答えた。

付き合いが長いということは、互いの長所だけでなく短所も理解できていて、相手の魅力を最大限引き出せるということだろう。私の主治医も同じかな…。家族も同じかな…。私の悪い部分を知っている人は大事にしなくちゃ…。

私は、これからも、彼に調律をお願いしようと思う。