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SOLILOQUY

ひとりごと

 
March 09, 2012 14:30:27

豊酒

カテゴリー: 日記
今月、このあと2回ワインの試飲会がある。一つはホテルで行われるもので、ホテルのアスレティックジムの会員の女性にお得な前売りチケットを購入しないかと言われ…、C.O.D.で購入する食べ物が結構良いという噂も耳に入っていたのでこの度初めて参加することにした。
もう一つは、マダムのお店が昨年末から二か月に一度開く予定で始めたワイン会で、この度三回目となる試飲会である。マダムの会は企画段階から相談されていたこともあり、出席しないわけにはいかない。
ところでこの日記のなかに何度も書いてきたが、私はワインの味がよく分からない。また覚えようという気持ちもない。最初の1杯だけは、多少味わってはいるが、3杯目あたりから不味くなければどうでもよくなる。そんな私が、試飲会なんて笑ってしまいそうだが、そこは大人だから一応神妙な顔で飲み続ける。

私の子供の頃に、こっそり飲んだビールに大人の味は渋いものと知った。学生時代には、ホワイトやらレッドやら国産の安価なウィスキーを仲間と毎晩数本空け、大人になったような気になっていた。バブルに向かう頃、社会人になって高級ブランデーに成功者の香りを嗅いだ。その頃巷ではフレンチレストランかホテルのラウンジかクラブ以外、ワインなんて置いている店はなかった。そしてウィスキーとか水で割って飲む酒に比べ、一度栓を抜いたら飲みきらないといけないところが割高なイメージがあった。造られた土地や年や作り手によって値段が微妙に異なり、他の酒に比べて格段謎めいた飲み物だった。 

しばらくしてフレンチレストラン全盛の時代に突入し、続いてイタリアンレストラン急増の時代になり、日本国民はみんな欧米の優雅な食卓を経験した。

時代が変わり、ビストロ・バール・トラットリアが街中に生まれ、ワインが手頃な酒になって、日本料理店でも、居酒屋でも姿を見るようになり、ウィスキーやブランデーは好きじゃないけどワインは好きという人種が増えてきた。

時代によって、酒の好みも変わってきたけれど、ワインは豊かな酒だと思う。私のなかで最後に行きつく酒になるだろう。
私はワインが好きである。飲み始めたら一人で1本以上は飲んでしまう。
だが3杯目からは、味が分からなくなる。

私には、味わった酒をいつまでも記憶する能力がない。ただその瞬間を豊かに過ごすために、分からないものにお金を払うことも、人生を楽しく過ごすためには必要なことだと思う。ワインは、私にとっていつまでも謎めいた飲み物でいい。

そんな気持ちで、今月の2回のワイン試飲会を楽しみたい。