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SOLILOQUY

ひとりごと

 
March 02, 2012 11:20:12

級友

カテゴリー: 日記
私には“級友”という人間関係の概念が希薄で、通学した全ての学校の同級生、先輩、後輩、恩師との交流がない。かといって私から避けているわけではない。私から誰かを誘って酒を酌み交わしながら昔の思い出話をしたいという気持ちが湧かないのだ。

こんな話をすると、私が冷徹な人間のように思われるかもしれないが、自分では決してそうではないと思う。
例えば、早朝の散歩の時、親しかった同級生や担任の先生の名前と顔を次々と思い出しながら歩くことがある。こんな形で定期的に子供の頃の記憶を呼び起こしている人はそうはいないだろう。

ただただ、自分からは誰にも会いたいとは思わない。記憶のなかに彼らが存在していればそれ以上は望まない。記憶のなかの彼らはいつまでも少年であり青年であり溌剌とした教師であり続ける。

来月中旬、小学校4年生の担任の先生の傘寿を祝う会がある。
そのことで昨日当時の同級生から35年振りに電話があった。懐かしかった。
小中と同じ学校で親しくしていた彼は、中二の時に鉄砲水で両親を一度に亡くした。以来二人は違う高校に進み、成人して一度だけ、会ったきり…彼とは、ずっとなにか話しそびれたことがあるように思えてならない。

彼に会うため傘寿の会に出席しようと思い“出席”と書いた葉書を投函した。