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SOLILOQUY

ひとりごと

 
March 25, 2012 19:07:43

薀蓄

カテゴリー: 日記
昨晩は、マダムの店の第3回目のワイン会があり出席した。送迎会時期だからか、今回は集まりが悪く出席者は6名しかいなかったが、マダムとワイン輸入業者の社長を含め8名が一つの丸テーブルに座り、ワインの薀蓄を聞きながらのアットホームなワイン会となった。人数も少なかったこともあるが計6本のシャンパンとワインを飲みきった。ワイン好きの人達が集まって、これが量として多いか少ないか分からない。

参加者は全て顔馴染である。そのなかに、おそらく80才を越えられた元地方新聞社の社長がおられて一人で参加されていた。現役社長時代は、平凡な私が彼の隣席に座り含蓄のある話を聞きながら酒を酌み交わすようなこともなかっただろう…。
今は、時間を持て余しておられるようで、マダムの企画イベントには、ほとんど参加されているようだ。4月10に同じビルの私のホールでオペラ鑑賞と食事会を、ちゃっかりマダムが企画しており、それにも参加を約束されていた。

最後に出されたワインは、1975年のブルゴーニュの赤ワインだった。ワイン会社の社長は、古いワインの味わい方を丁寧に教えてくれた。ご存じのように栓を抜く前に1日以上ビンを立てて保管しワインの澱を沈め、食事前にデキャンタの内面にゆっくりと空気に触れさせながら注ぎいれ、ワインが目覚めて呼吸し始めるのを待つ…。今回はデキャンターゼする前のワインと飲み比べをさせてもらった。すると確かに味に深みが出ることが分かった。

ワインも80才の老人も、積み重ねた時間の重さを、私自身が深く味わえるゆとりと感性を身に着けたい…と、思った。