昨晩、私の町の“町をまもり・そだてる会”に出席した。この会は、住人・商業者・行政・学識経験者が出席する会で、町の歴史上重要な建築物の保全だけでなく、住人のゴミだしの問題、空き店舗問題、ユニバーサルデザイン化、多国語による表示看板、観光客導入等の問題を話し合うだけでなく、町を活性化させるためのアイデア提案募集を受け付けたり、さらに新規出店する店舗の営業内容の説明や、建築するマンションの間取り、外壁の素材・色のお伺いをたてに関係者がこの会に詣でる。 昨晩は、町の住人や既存商業者との間でトラブルを起こした障害者を雇用するレストランのオーナーが呼び出されて出席していた。このレストランは健常者の付添なしに黒い制服を着させた知的障害者の集団だけで客引きやビラ配りをやらせている。 住人と既存商業者は通行客が恐がると指摘すると、レストランのオーナーは、そんな話は聞いたことがない。だれが言ったかと逆切れし、障害者の社会と接触の大切さを熱弁した。さらに同じように客引きをしている店を、どうして放っておくのかと非難し始め、しまいに弁護士を引っ張り出す…云々と言い始めた。 どちらが正しいとか私は言うつもりはないが、それぞれの言い分の主張を繰り返す衝突を見ていて、不謹慎にも笑いがこみ上げて吹き出してしまった。 宗教戦争なんて、こんな感じだ…なんて単純に考えてしまった。 それぞれが正しいことを主張するだけだったら、ぶつかるしかない。 相手が正しいと思うことを理解したうえで、自分の正当性を主張しないとね。 正しいことは、一つだけじゃないもんね。 人がいたら、その数だけ正義があるんだよね。 もっと相手のこと勉強しとけよ、もっと相手の考え方や心情を理解しようとしろよ…自分の主張を聞いてほしかったら…と言いたかった。 ただ、あの障害者を雇用するレストランは、今後新聞沙汰になる問題を起こしそうな予感がする。 人を教育・訓練・開発・支援する組織が、あんな協調性のない主張をするなんて…問題外だと思った。 |