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SOLILOQUY

ひとりごと

 
August 31, 2010 20:09:27

観察

カテゴリー: 日記
カイロプラクティックの治療院の待合室(先生のオフィスでもある)には、3枚の絵が飾られている。1枚はパステルで描かれた裸婦・・・顔を少し上に向け、目を閉じてパナマ帽をかぶらんとする上半身裸の女性である。柔らかな太陽の光を浴びた清潔感のある、引き締まった肢体が魅力的な作品だ。そしておそらく中国で描かれたと思われる山水画、そして素人が描いたような風景画・・・。本棚の上に“書”が掛けられており“鬼手佛心”とあった・・・助手をされている奥様(?)に尋ねてみるとわが町で有名な女流書道家が先生のために書いた為書らしい。“名医”を指す一般によく知られる言葉とのこと・・・私は知らなかった。
先生のデスクの横に小さな額に入ったセピア色のポートレイトを見つけた。「ブルースリーのような写真ですね!」と言うと、いつの間にか私の後ろに立っていた先生が「若い頃の写真や!それはコピーや、本物だそか・・・」と言って、本棚の山積みされた書類のなかから二つ折りの台紙を引っ張り出した。先生の若かりし頃・・・アメリカの学校での卒業記念のカラー写真であった。「若いやろ!」とおっしゃったので「今も変わりませんよ!」と答えると、「いっぺん、おごらなあかんなぁ・・・」私はすかさず「よろしくお願いします。」・・・5年前は、こんな受け答えは出来なかった。私も変わったものだ。

そして書道家の為書の下に、トランペットが壁に掛けられていた。
こんなところが、私の観察力である。部屋に置かれた品々を見ていると、主の趣味・交友関係・品性・感性等が見えてくる。そして、その観察の視線をまともに受けとめられる人は信用できる。