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SOLILOQUY

ひとりごと

 
August 14, 2010 20:30:59

視点

カテゴリー: 日記
オーストラリア在住の研究家とは、先日収容施設の跡地をいっしょに見学した日が3回目の出会いだった。彼女はオーストラリアのキャンベラに住みThe Australian National Universityで環太平洋の諸国における1900年以降の欧米人を中心に当時の生活実態を研究している。そして同時期の阪神間における外国人サイドに立った歴史研究を神戸大学とともに行っている。神戸女学院大学を卒業後、旅行会社に入社し海外旅行関係の仕事をしていたと本人から聞いた記憶があるが、その後どのようにしてオーストラリアに定住することになったか・・・年齢はいくつか・・・家族構成はどうか等、個人的なことは全く分からない。オーストラリアの大学の資金援助を得た阪神間での研究調査をもとに2007年に “Forever Foreign”という私に大きなひらめきを与えた一冊の英文の歴史書を出版した。その本を読んで作者に出会いたいと思う願いは、今年2月に市の教育委員会が主催した彼女の講演会で成就し、3日後彼女の宿泊するホテルのロビーで短時間の面談が叶い・・・先日、3回目の出会いで日本に戻ってきた彼女の調査研究の、ほんの少しだけお手伝いができたわけだ。

昨年“Forever Foreign”という本に出会ったとき、外国に住む日本人が外国人のことを研究し、しかも英語で本を作成したことに不思議を感じたが・・・このたび彼女から送られてきた論文を読んで、彼女のスタンスだからこそ祖国や自国というしがらみにとらわれず、あくまでも公平に、客観的に、冷静に研究ができるのではないかと・・・私のなかでやっと納得できる答えを得たような気がした。

私が目指すものも、わが町に吹いた一吹きの風のような出来事として終わらせずに、日本史というレベル・・・世界史の出来事と捉える高い視点が必要ではないかと考えさせられた。

自分の視点を見直す機会へと繋がる出会いへの感謝は、形にすることで応えたい。
素晴らしい師に出会えたことを幸せに思う。