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SOLILOQUY

ひとりごと

 
August 13, 2010 21:51:22

刺激

カテゴリー: 日記
今日は、二人の歴史研究家からメッセージが届いた。一つは居留地時代にホテルのマネージャーだった英国人女性を調べている研究家から…ホテルのオーナーであった男性のアメリカに住む子孫(女性教師)から連絡があり、その後やりとりするなかで、見たことの無いおじの写真が日本に残っていないかとの問い合わせから、心当たりの写真を数枚送ったところ、成人男性一人、女性二人、男の子一人の計4人が写っている一枚の写真の中央に立つ男性が生涯独身を通したおじに違いないということになり、隣に写っている女性の一人が仕事上のパートナーであった(研究家が8年間追い続けてきた)英国人女性に違いないと80%の確率で特定できるという喜びの報せであった。今後、その写真の女性の他の写真を求めて再度長崎と横浜に調査に向かうとのこと…。
もう一つのメッセージは、オーストラリア在住の研究家から私の追いかけている英国人に関する参考資料として日本語で編集された彼女の研究論文が届いた。二人とも自分の研究テーマに向かって日夜精進している様子…。

二人の歴史研究家が調べている時代はいささか異なる。ホテルの女性マネージャーは1901年に死亡が確認されている居留地時代に生きた女性である。(わが町の居留地は1899年に日本に返還された。)居留地の返還前と後では日本在住外国人の生活環境は変化する。日本のなかにある外国から、日本に同化していく外国というニュアンスだろうか…。オーストラリアの研究家は1900年代に入ってから終戦直後までが専門であり、私が興味をいだく英国人の生きた時代と合致する。明治後期から太平洋戦争がはじまるまでの間…六甲山麓に花開いた『阪神間モダニズム』と言われる時代に英国人も生きていた。日本の精神・慣習が欧米文化と混ざり合って独特の怪しさ、刹那、美意識、陰のある自由のなかの時代…、日本人も欧米人も、世界のどこにも存在し得なかった“時”を生きていたに違いない。私は、そんな時代に魅力を感じずにはいられない。

はやく“細雪”を読み終えなければ…、二人の研究家が私の近くにいて適度な刺激を与えてくれることに感謝したい。