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SOLILOQUY

ひとりごと

 
August 19, 2010 20:44:19

恋話

カテゴリー: 日記
久しぶりにギター教室に行った。教室もお盆の間は休みだったので、今日は人がいっぱいかなと思いながら扉を開けると、女子高生が先生と話をしていた。これから彼女のレッスンが始まるのか終わったあとなのか分からない。そのうち状況が読めないまま二人の会話のなかに誘い込まれた。同居のおばあちゃんへの愚痴が一段落すると、急に失恋の話になった。長い間つきあっていた彼氏に“友達でいようね。”と言われたらしく、悔しくて悲しくて誰かに聞いて欲しくてここに来たみたい・・・。先生は、練習するつもりのない生徒の相手を根気よく続ける。時々、私に助けを求める視線を送るものだから、とうとう私は口を開いた。「まだ、人生の経験が少ないから分からないかも知れないけれど、人は本当に悲しいときには、思いを誰にもしゃべれなくなるんだよ。誰かに自分の悩みをしゃべれば、その時から、思いはその人から離れはじめて、話せば話すほど遠くへ行ってしまうんだ。だからその人への思いを大切にしたいなら、心のなかの箱に仕舞って誰にも話さないほうがいいかもしれない。」と言ってしまった。すると彼女はしゃべらなくなって妙な笑い声をあげた。私は、彼女の顔を見なかったけれど、多分泣いていたんだと思う。私は意地悪なおっさんになっていた。先生が私のレッスンを先にしようと言って・・・レッスンがはじまった。いつもより長いレッスンが終わっても彼女はまだ教室にいた。彼女に「ごめんね。幸せにね!」と言って教室をでようと彼女の顔をみたら微笑をかえしてくれた。意地悪なおっさんは少し救われた。

そうそう、私のギターの報告が遅くなってしまった。その後、すこぶる良い感じ・・・、先生の改造の効果は実証された。私のギターは良いギター・・・。