“細雪”を読んでいると、戦前には“赤痢・壊疽・ペスト等々”現代では医学が乗り越えた病気で、多くの人が死んでいった様子が伺える。調べたわけではないが当時の寿命は男女とも60歳前後だったのではないだろうか‥・私の祖母が他界した年が82歳だったが、最近の82歳は当時の60歳半ばぐらいの印象がある。医療・食品・運動方・補助器具・興味や刺激等様々な改善が日進月歩進んでいるのだろう・・・ さて私の“細雪”読破への道のりは、ほとんど終盤にさしかかった。まだまだ遅いペースではあるが、それでもある発見をして幾分早くなった。私の父がかけていた老眼鏡を引っ張り出してきてから本に集中できるようになってきたのだ。今まで文字がはっきり見えていなかったことに改めて気がつく。年齢とともに低下していく能力を、ツール(メガネやその他補強器具)をうまく使ってカバーしなければいけない年齢になったと・・・つくづく思う。 父の老眼鏡は、おそらく度がきつい。いや、かなりきつい。文字ははっきり読み取れるが、本の形が歪んで見える。メガネを外すと普段の風景がぼやけて見える。今のままでは、通常視力が悪くなる。ツールはやはりオーダーメードのほうが良さそうだ。近々、メガネ店で安い(?)老眼鏡を一つ手に入れておく事にしよう・・・。 “細雪”は明日読み終える予定である。長い道のりであった。 |