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SOLILOQUY

ひとりごと

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March 31, 2010 21:28:20

腑落

カテゴリー: 日記
今日、ある人のことで、“腑に落ちて”・・・その人は外見はおしゃれでスマート、笑顔も素敵で、話上手で聞き上手、交友関係も広く、絶対に人を裏切ったり落とし入れたりしない人・・・一見非の打ちどころのない人物だが、以前から彼と話をしていると、私が話したことを私の思いと違う風に理解したり、昨日まで信頼関係が築けていた人と急に険悪な関係になったり・・・なんだか、どのように彼を理解したらいいか分からなくて、どう接していけばいいのか分からなくて、ずーっと悩んでいたけれど、今日突然彼を理解できてしまった。彼は“人とコミュニケーションをとることが下手だ。”と言うことに気がついた。でもそれって・・・“もっと前から分かってたんじゃーないの。”と言われそうだが・・・
結局、私が今日言いたいことは、“分かる”と言うことと“腑に落ちる”ということは“別の次元の話”ということで・・・“分かっている”と思っていることが、実は分かってないことって、世の中にあるんだと言いたいわけで・・・

彼のことを腑に落とした私は、これから彼を自分のなかに包み込んで接することができるようになった。彼を掌握した私は、彼がいままでよりも小さく見えてきた。
March 30, 2010 21:28:42

時間

カテゴリー: 日記
時間というものは、地球が太陽を1周する間とか、地球が一回転するとかの間を等分して世界共通の単位が存在するが、そのスピードの感覚は人によって千差万別で・・・一生のうちに努力や才能が花開いて世界のトップになる人と平凡に生きて死んでいく人とを比べると、その人生の流れのスピードに大きな差があるに違いない。きっと、生きてる証を実感できる人は、すごい速さでいろんなものが自分に向かってやってきて、生きていることがつまらく思う人はナマケモノの動きのように周囲がゆっくり動いていて・・・
私が若かった頃、ある人から「思った事をすぐに実行する習慣を付ければ、人生が変わってくるよ!」とアドバイスされたことがあったけれど、今になってその言葉の意味がよく分かる。時間の感覚スピードは、自分がコントロールできるもので、目の前の出来事をはやく処理すれば、そのスピードに合わせた時間が動き出すということ・・・

ナマケモノのスピード感が決して駄目だとは思わないが、もし社会の一員として、他者から評価されたいと少しでも思うなら・・・今よりほんの少し目の前の時間をはやく動かしたほうがいいかも知れない。
March 29, 2010 19:50:02

感慨

カテゴリー: 日記
昨日、ある歴史研究家と時間を共にした。彼は私の調べている英国人の仕事場があった場所で戦中に空襲で焼失した洋館のあった地番を知っていて、私をそこに連れて行ってくれた。歩いていて突然、「ここにあったんですよ!」と、地面を指差した。今は近代的なガラス張りの建物が建っていた。
私が理解していた場所とは違っていた驚きよりも、戦前日本で生き、日本を愛した英国人の営みがあった同じ場所に今自分が立っている現実が私の心を昂ぶらせている・・・なんとも言いようのない初めての感覚に襲われた。
考えてみれば、どこでも史跡に立てば必ず歴史上の人物が過去にその地に存在していたわけであるから、別に今回のことで感慨にふけることもないのかも知れないが、きっと世界から忘れ去られた英国人への私の特別な思い入れがそんな感慨に浸らせるのだろう。

司馬遼太郎の坂本竜馬への思いも、きっと同じような物であったに違いない。
自分が歴史上の人物と同じ時間に存在しているような・・・なんとも不思議なひとときであった。
March 28, 2010 20:58:37

余韻

カテゴリー: 日記
コンサートを聞きに言って、どこが終わりか分からなくて拍手のタイミングを人に合わせてしまうってことがあるけれど、(終わりと思って、自分から拍手したら、終わってなくて大恥かくかもしれないし・・・)そんなエンディングじゃーなくて・・・演奏した人も聴きに行った人もスタッフも、その場にいる全ての人が心から感動して、余韻のなかで沈黙が続くような・・・そんなコンサートに行ってみたいな。
そんなコンサートは、演奏中はみんなが別の世界に行ってしまって、この世に戻ってくるまでの束の間の時間が、“静寂という余韻”になるんだろうと思う。そんなコンサートに行ってみたいな・・・
“Chicago”の日本でのファーストコンサートも結構良かったけれど、そこまでいかなかったし、4年前フェスティバルホールでの“Keith Jarrett”のコンサートも結構良かったけれど、そこまでいかなかったし・・・ケルンコンサートに行きたかったな・・・

私は、まだ私の理想の余韻を味わっていないように思う。
March 27, 2010 21:24:13

集中

カテゴリー: 日記
あれこれ手を付けずに、一つのことに集中したほうが、目標の達成ができる・・・という考え方は分かるけど、私自身の経験のなかでは、絞り込んだ目標に集中して、そればっかりにかかっていると、能率が悪くなったり行き詰ることがあるから、なにか気分転換できる趣味とか話し相手があったほうが良いように思う。一つのことに集中できる時間には限度があるし、大体仕事の“できる人”は、気分転換のうまい人が多いものな・・・。そしてそんな人は趣味でも、結構本格的で一般の人のレベルを超えてしまってるように思う。結局、“集中”と“気分転換”の両方をうまくこなすことが目標達成のために大切なんだと思う。

さて、映画化されるストーリーを作る目標を持つ私は、気分転換に何をしようか・・・今は気分転換してる時のほうが多すぎるかな・・・
March 26, 2010 23:18:28

挨拶

カテゴリー: 日記
朝ゆっくりした日に散歩に出かけると、小学校生の通学時間と重なって、数人固まって登校してくる小学生に出会う。横断歩道には会社を退職(?)して数年経つのだろう老年の男性が旗を持って子供達を誘導している。そのおじいちゃんの一人の方の姿をしばらく見なかったもので、どうされたのか心配していたのだが、今日久しぶりで顔をみることができた。思わず、初めて、その人に“おはようございます。”と挨拶した。その人も慌てて“おはようございます。”と言ってくれた。

見ず知らずの私に、約2名の小学生が笑顔でちゃんと私の目を見て・・・“おはようございます。”と言ってくれる。慌てて“おはようございます。”と応える。なんだか、やられた感が湧いてくる。親の躾なのだろう。“おはようございます。”という挨拶ができることで、その人の将来の“社交性”や“コミュニケーション力”をいかに培うか・・・
今日は、学校の朝礼で使えそうな話になった。

さて、私は明日からすれ違う全ての人に“おはようございます。”と言えるだろうか・・・“選挙に出馬するんだろう。”と思われずに・・・
March 25, 2010 20:45:14

存続

カテゴリー: 日記
なんとかの“研究会”とか、社長一代で築いたお店や会社のほとんどは、数十年経つと、じいさんばあさんの集団になってしまって・・・ある時空を見上げて、存続の為に若い後継者を引っ張ってこなくちゃ・・なんて考え始めても、もう遅いんだろうな。その点、大企業とか大学の研究室のような組織は若い人たちが入ってくる完成した再生システムが出来上がっていてるんだと思う。一般のお店や会社では、トップの人達が自分自身が年を取っていくことを自覚できず、リニューアルシステムを作る機会を逃して、不安になってジタバタするもんだから、結局衰退を早めることになるんだろうな。
年をとっていく自分の変化を敏感に感じてないと、世の中の変化についていけなくなるんだ。小規模でも老舗や工房のような特化した技術や商品を扱うところは弟子入り希望の人が訪ねて来て存続するんだろうが・・・そんな職人集団や老舗が受け継ぐ信念は、世の中の変化なんか関係なく、特価した商品を作れば世の中の方が合わせてくる・・・なんていう自信の塊的発想のような気がする。
小学生の時の謎々にこんな問題があった。「12時を指して止まってしまった時計と1時間に1分遅れる時計、どちらが先に正しい時間を指す?」答えは勿論“止まってしまった時計”であるが・・・結局変化に合わせて下手に自分が変われば、ずっとズレっぱなしなんてこともあって、自分を信じてじっとしているほうが、また“いい時代が巡ってきますよ”・・・なんて教訓だと今は理解してる。
再生システムの完成した企業も老舗も、たいしたもんだと思う。自分ではそこまで出来なかったけれど・・・私は今でも自分で自分が若いと思ってる。だからだめなんだろうな。年齢の自覚をもっとしなくちゃー。

組織も老舗も、もう関係ないけど・・・
March 24, 2010 21:30:59

未来

カテゴリー: 日記
最近のテレビコマーシャルを見ていると以前にはなかった業種が増えてきた。パチンコの新機種宣伝・競馬へ行こう!・よく見ると信仰宗教?・かつらや毛生え薬・新聞を見よう!・痩身器具等・・・昔だったら倫理規定でハネられてるだろうギャンブル系のものも今は大丈夫みたい。企業がテレビや新聞に費やす広告費を削ってるもんだから、業界も相当厳しいんだろうな。固いこと言ってられないんだ。そう言えば、私もネットでニュース見たりしてるし、ただネットのニュースソースは新聞やテレビだったりするから・・・取材、報道関係の人材を雇用してる新聞や雑誌、テレビが衰退したら情報って、どこから生まれてくるんだろう。ネットのなかで生まれる情報や情報源が取材だけで生活が成り立つフリーのカメラマンやライターと言う個人だけになったら・・・情報の信憑性はどこまで問えるんだろうか?嘘の情報が大手を振ってまかり通るかもしれない。真実を見極めていく術をどうして身につければいいんだろう。これから何を信じたらいいんだろう。きっと、今の私には想像もつかない新しいシステムが構築されるに違いない。 

自動車産業・石油産業も出版業界も百貨店も例外ではなく、永久に繁栄し続けるものは無い、壊れないものは無い・・・という真理の具現化の時代が急激に迫ってきている。果たして未来はどんな世界になるんだろう。 
March 23, 2010 20:59:34

偶然

カテゴリー: 日記
今朝“会社の扉の入り口の鍵を忘れて社内に保管している鍵が取り出せず、展示会の準備に来た人のために展示場の開錠ができない。”との電話が入った。私は朝食を食べることを諦め、朝の体操も途中にして車に飛び乗った。高速道路を利用すると25分で到着する。電話してきた彼には同じビル内にいる筈の予備キーの所持者を教えたが、まだ来ていなかったらしく、立ち寄り先の病院までタクシーで鍵を取りに20分で往復し、私が到着した時にはすでに展示場は開いていた。結局、事なきを得た。問題が起こる時と言うものは、複数のアクシデントが重なる。
 今日の場合・・・
 1)いつもなら展示会場の使用者が前日に鍵を取りに来る筈が来ていなかった。
 2)スタッフが鍵のある部屋に入るための鍵を忘れてしまった。
 3)予備キーを持っている人が、病院に立ち寄った。
 4)私が、いつもよりゆっくり家を出る予定で朝の時間を過ごしていた。
これだけの、偶然が重なることは、普通はないと思うが・・・危機管理を考えると、起こるべくして起こったと反省し、改めるべきは改めねばならない。勿論今後の対策も講じたが・・・
心のなかのどこかで、起こるときには起こるよな・・・とも思う。

世の中に“偶然”なんてないのかも知れない・・・
March 22, 2010 21:57:05

スタバ

カテゴリー: 日記
昨年、私の町におそらく日本で一番お客様の少ないスターバックスができて・・・いつ行っても、空席が目立ち、これでは商売になってなさそうだし、利益優先の企業のことだから、いつ撤退するんだろうと誰しも思っていたんだけれど、しばらくすると外人客が増え始め、ゆったりしてるもんだからパソコン持ってきて仕事?している風の人がやってきて、子供連れのお母さん達がテーブルを囲むようになって・・・あれれ、あれれと思ううちに、最近ではこの町で今まで見かけたことのない学生風の人たちが溜まるようになってきた。
何故そうなったか考えてみると、その店は地震で倒壊した文化財指定を受けている建物を、当時の材料をそのまま使用して再現したもので・・・そのなかに、輸入したアンティック家具を空間をとって配置した・・・まさに本物の一軒家の異人館なのである。天井の高い空間、背高の扉、暖炉、光溢れる格子窓に鎧戸・・・本物のなかでゆったりお手ごろ価格のコーヒー・・・“本物を安価で提供する。”人が集まる理由は、これに違いない。不況のなかで商売の一つ形としてお手本になったことは確かのように思う。

それでも、この店が採算がとれているかどうかは定かではないが・・・今では、私も、この店がこの町で存続してほしいと願っている。



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