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SOLILOQUY

ひとりごと

 
March 03, 2010 10:58:50

曲者

カテゴリー: 日記
先日、私の65歳の友人と話をした。彼は私の言葉を神の言葉だと言った。だがしかし私は人間であり、しかも不完全な生き物であることを自分自身でよく理解している。私が話すことは、組織のトップを経験した65歳の人なら、理解していて当たり前のことだと思う。それを初めて聞いたような態度で素直に私のアドバイスを聞くところが曲者である。彼は、これまでにも幾度となく人を欺き、本当の自分を分からずに過ごしてきたに違いない。今から出会うとすれば近寄りたくないタイプの人間だ。だがすでに関わってしまった私は、これからも、この年上の友人に話しかけることになるだろう。
彼の聞き方は結局自分の思いの実現に都合の良い部分だけ取り入れるているだけで、本来人が話している心を込めた指摘と全く違う理解をする。素直に「有難う。分かった。」というものだから、話がそこで終わってしまう。そのことが、どれだけ周囲を振り回すことになるか・・・
「分からないと言ってくれ!」と叫びたくなる。
私には何度も同じ間違いを繰り返し目標を達成できない素直な(素直そうに見える)友人を・・・私の言葉を神の言葉だと言う謙虚な友人を・・・救うことは出来ないと思う。
彼を見ていると、“分からない。”と言って立ちすくむ人の方が救いがあるように思えてならない。 
生きていると、一目では想像もつかない、厄介な人に出会うものだ・・・