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SOLILOQUY

ひとりごと

 
March 29, 2010 19:50:02

感慨

カテゴリー: 日記
昨日、ある歴史研究家と時間を共にした。彼は私の調べている英国人の仕事場があった場所で戦中に空襲で焼失した洋館のあった地番を知っていて、私をそこに連れて行ってくれた。歩いていて突然、「ここにあったんですよ!」と、地面を指差した。今は近代的なガラス張りの建物が建っていた。
私が理解していた場所とは違っていた驚きよりも、戦前日本で生き、日本を愛した英国人の営みがあった同じ場所に今自分が立っている現実が私の心を昂ぶらせている・・・なんとも言いようのない初めての感覚に襲われた。
考えてみれば、どこでも史跡に立てば必ず歴史上の人物が過去にその地に存在していたわけであるから、別に今回のことで感慨にふけることもないのかも知れないが、きっと世界から忘れ去られた英国人への私の特別な思い入れがそんな感慨に浸らせるのだろう。

司馬遼太郎の坂本竜馬への思いも、きっと同じような物であったに違いない。
自分が歴史上の人物と同じ時間に存在しているような・・・なんとも不思議なひとときであった。