久しぶりで中華料理を食べた。私の子供の頃にはなかったはずの中華街のメインストリートがいつのまにかできたもんだから・・・ちょっと“通りから外れた店”と言うことになるんだろう、その店は以前と変わらず五目焼きそばが有名である。数十年ぶりで扉を開けると「いらっしゃいませ」・・・当たり前の挨拶なのだが・・・文字では表せない“けだるい響き”・・・日本名も中国名の名札の人もいる国際色豊かな中高年の女性スタッフのけだるいサービス。壁にもたれ雑談するスタッフ、お客様が席を立つと揃って3名のスタッフが話しながらゆっくりと片付けにかかる。お客様から声をかけないと絶対に振り向かない“ほったらかしのサービス”・・・最近、この手のサービスの店が少なくなってきた。アメリカ式のマニュアル化した明快で心配りのサービスに浸ってしまった私は、やけにこの店が居心地よく感じた。サービスの進化と共に、こんな“ほったらかしのサービス”がいつか最先端のサービスになる時がくるんだろうか・・・ 言うまでもなく、焼きそばの味は以前と同じ・・・きっとサービスも同じ・・・変わらないお店でいつまでもいてほしいと思った。 |