今朝、YouTubeでギター演奏の動画を見ているとAna Vidovic (アナ ヴィドヴィチ)と言うギタリストに目が止まった。クロアチア生まれの彼女は、とにかく美人である。そして演奏を聴いてみると、私が知るギタリストのなかでもレベルが高い。ある意味ナンバーワンだ。 クラッシクの世界では演奏者に天は二物も三物も与えるようだ。 私のギターの先生は、1987年に他界したスペイン人のAndres Segobia(アンドレ セゴビア)だけが神様で、他のギタリストの事をよく言うことはないから、彼女の演奏を聴いた批評を伺ったら(多分聴かないと思うけれど…)、きっといつものように最終的にはセゴビアの素晴らしさを称える話になるのだろう。 セゴビアだけが神様ではない私は、先生に言ってあげたいことがある。他の演奏者の演奏がダメなわけではなくて、それぞれに目指しているものが違うだけなのです。自分と違う方向を向いている演奏家の演奏も、いろいろ聴いて自分にとってプラスになる部分とマイナスになる部分をファイルに分類してみてはいかがですか…と。 …なんて事は絶対言わない。だって先生の演奏の原動力はセゴビアに近づきたいと思う一心から生まれているのだもの…。下手なこと言わないにこしたことはない。 先生は以前、日本人のギタリストの村治佳織のことを珍しく褒めたことがあった。それは演奏に関してではなく“彼女は美人に生まれて得をしている。”と言うものだった。 先生も美人に生まれていたら、もっとおおらかに他人の演奏を楽しめただろうに…。 |