友人がフランスに10日あまりのグルメ旅行に出ていて、毎日メールで食卓の上の料理写真を送ってくる。今、フランスでは国をあげての音楽フェスタの真最中のようで、どこへ行っても人々のテンションが上がっているらしい。昨日は、夜中の11時を過ぎての路上ライブの模様を送ってきた。友人は調子に乗って、他の観光客に呆れられるほど飲み食いしている様子だ。しかも今晩は、あの三ツ星レストラン“ミシェル ブラス”の扉をくぐる予定とのこと…。食べることに喜びと苦痛をともに感じている友人が、日本で再会した時どんな体型になっているか想像すると笑えてくる。 勿論私も美味いものが好きだが、美味いものを食べ続けたいとは思わない。そんなことをしたら体調管理が必要な私は死んでしまうに違いない。美味いものを味わうために普段は粗食であるべきだと思う。そして大抵のものを美味いと思って食す感覚を持っていたほうが幸せに違いない。(だが不味いものは不味いと感じることも大切だけれど…) だから、1週間に1~2度の美味い酒を飲むために我が家での晩酌は止めたし、おいしい肴のために、普段は玄米と日本蕎麦の生活をしている。 贅沢と質素を両方極めようという欲張りな私である。 |