人格というものは、自分のなかにある幾人もの異種の自分が、なんらかの法則でミックスされ、接合し、優先順位をもってバランスをとりながら形を成しているように思う。 男女感の関係だけで考えてみれば…異性への性的欲求、力に対する防衛本能、異性への警戒本能、母性本能、子孫繁栄の本能等それぞれを核とする違う自分がいて、恋人・友人・親子・夫婦・他人等の関係に応じ、法則の範囲内で変化させつつ、その場の自分を演じるように思えてならない。 しかし、例外があって、多くの自分のなかの一つの自分だけが突出してしまうケースがあることを最近知った。性的本能が突出して突然初対面の人に抱きついたり、攻撃本能が牙をむいて暴力を振るったりする…と、言うような… 何故、このような話をしたかと言うと、実は私はつい最近突出する人格の女性に実際に巡り会った。砕いて言うと、バランスのとれた普通の人格・性的欲求が突出した人格・暴力が突出した人格という全く違う三つの人格を持った一人の人間…酒という触媒が作用したと思うのだが、短時間で人格が変化してしまった女性に出会ったのだ。 なんというか、はじめての経験で、自然に一歩身を引いた。おそらく彼女は酒が覚めれば記憶の大半が残っていないのだろう。これからどう接したらいいのかまだ決めかねる。 ただ、彼女のことを“分からない。”とか“怖くて近寄れない。”と一言で切り捨てないようにしたいと思う。彼女は病気なのである。病気であると言う事は、治療法があり、自らの自覚によって改善の余地があるということだ。時間をかけて彼女の行く末を見守りたい。 心理学等の専門知識のない素人考察ですが、もしご専門の方が、この日記をご覧になられましたらご是非ご意見、ご指導ください。 |