私より10才以上若いIT関連の仕事をする優秀な友人がいる。彼とは震災の後に知り合ったからもう17年の付き合いになるだろうか…。 インターネットが情報伝達の手段として一般人に注目を集めるようになったのが、ちょうど震災後だったように思う。震災の前後にITで富を築いた多くの人達が彼からITの将来についての教えを受け、六本木ヒルズに移り住んだ。 彼は、幾つかのIT関係の特許を取得していて、海外を含む世界的な企業と契約しており、いわゆる特許料が自然に口座に入ってくるという生活を送っている。 そんな雲の上のような存在だが、奢ることなくあくまでも普通の人として私の町で生活している。 そんな彼が、つい最近彼のfacebookに自分の好きな言葉として次の言葉を投稿していた。 『立ち止まってしまう人へ。頭で正解を探すのではなく。足でできることを探してみるのがいい。』 忙しくて眠る暇もないと言いつつ、自分の目の前に起こるすべてのことを勢力的にこなしていく彼は、失敗を恐れて足踏みすれば、何も得られないことを良く知っている。成功するためには動きながら答えを求めていくことが大切だということを知っている。 きっと、考えこんでいる人は、大きなものは手に入れられないに違いない。 彼を見ていると、私は馬鹿なのに、彼より考え悩む人生を送っていることに気が付く。 私は、今から彼のような前のめりに歩む人生を生きようとは思わないが、友人として彼がこれからも成長していくことを心から祈りたい。 |