TUTAYAで“HACHI”を借りた。主人の死を理解できない秋田犬が駅で帰りを待ち続ける…要するに渋谷のハチ公の話のアメリカ版リメイクだ。 リチャード・ギアもワンちゃんもなかなか良い雰囲気を出していて、封切り時の批評はあまり良くなかったのだが、なかなかのものだった。最近はCGを、はでに使わないとヒットしないんだろうか…。 待ち人と言うと、最近は携帯の普及で、ほんの少しのすれ違いで出会えなかった…なんていうストリーは成立しなくなったように思う。携帯電話やポケベルの無かった我々の若い時は、待ち人がどうなってるのか分からないまま、好きな人を待ち続けることがあったけれど、今では考えられない。 戦後(太平洋戦争)にヒットした“君の名は”なんて邦画があって…氏家真知子と後宮春樹のすれ違いの連続というラブストリーだったらしいが、この物語はさすがに現代の都会においてリメイクは成立しない。 いつでも連絡が取りあえる世の中になったようだが、携帯電話やメールの力を借りずに、待ち合わせすることも、情緒があって楽しいかもしれないなぁー。なんて思いながら久しぶりに初恋の思い出に浸ってしまった。 もしあなたが、短気でなければ、次回誰かとの待ち合わせには、お互い携帯電話を持たずに出かけてみてはいかがだろう。 |