ギターを習い始めた時、先生から演奏前に指の動きを慣らすために数分間行う基礎練習を教えられた。同時にそのときに、「これを毎回続けている生徒は二人だけしかおらんけどね。」と言われたが、その時は軽く受け流していた。 そのうちに何曲か弾けるようになり、自分はプロになるつもりはないという思いもあり基礎練習を飛ばして、ギターを持つと直ぐに曲を弾きはじめるようになった。 先日、教室以外の場所で同じ教室の二人の生徒が基礎練習をしっかり行ってから弾き始める姿を見た。先生が言っていた二人の生徒だと思い当たった。 その二人の姿をみて、最近ギターの練習で、以前のように気持ちが深く入ってけない…なにかもやもやとしていたものが吹っ切れるものがあった。 私は誰に聞かせるわけではなくギターが楽しく演奏できたらいいんだと軽く考えていて、自分の演奏能力が増すにつれ、より高いレベルを求めるようになった自分に気が付いていなかったのだ。 さらに良い演奏をするためには、もう一度基本をしっかり練習しなくてはいけない…と思うと、また練習する意欲が湧いてきた。 いつまで経っても大切なのが基本…初心に帰ることが大切だと思った。 バレりーナも、スケート選手も、バイオリニストも、オペラ歌手も一流はみんなそのことを知っている。 先週から曲を弾きはじめる前に、10分間程度の基礎練習をするようにしている。 |