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SOLILOQUY

ひとりごと

 
February 22, 2012 20:47:07

自然

カテゴリー: 日記
17年前の震災の時、私は埋立地に住んでいて、液状化現象が起こる様をつぶさに見た。建物の基礎のある部分とそれ以外の区画との境に70cmの段差が突然生じた。全く知識のない変化を目の前にすると言葉を失った。

私の住んでいた人工島は、当時陸地と島を結ぶライフラインが、一本の橋だけであったから、ダメージを受けた橋の車道の復旧を待って、毎日往復10kmの道のりを20l入りのポリ容器を抱えて行き来した。
橋の下部を通っていた水道パイプが復旧するまでに半年ほどかかっただろうか…。

ライフラインが1本しかないことに不安を感じていたら、5年ほどたって、新たに海底トンネルがつながった。人類の災害に対する改善能力の素晴らしさを感じながら、私は離婚とともに島を離れた。

先日、思い出の詰まった人工島に、新しくできた病院を見学に行った。
その病院は昨年完成した。最新鋭の設備を誇る病院である。主に一階部分には病院の機能上主要な設備はない。無人運転の高架の交通機関からのアクセスを考え2階に診察室、手術室を備えている。
先ほど、ネットで病院の自家発電設備がどこにあるか調べてみた。さすが東北の津波以降にできた病院である。それらの設備も2階に集中していた。

だがしかし、10m以上の津波が襲ってきたらどうなるんだろう。
そう考えると、日本中の海沿いのほとんど全ての医療機関の予備電力はダウンするに違いない。発電機はほとんど、地階か一階に設置してあるだろうから…。

人類の英知は、とうてい自然の力に太刀打ちできない。
考え及ばないことが、たまに起こることがある。
そんな、たまに…が、自分にも起こることがある。