今日の昼、仕事の合間を縫って久しぶりにギター教室に行った。3週間ぶりだ。こんなに、間が開いたのは習い始めて1年半で初めてである。実は弾きたかった曲“アルハンブラの思い出”が弾けるようになり、少し緊張の糸が解け練習意欲が低下していた。次の目標曲“カバティーナ”に向かっていく気力が生まれてこなかった。 そんな私の気持ちを悟ってか…、先生は今日たった20分間の手写しによる指導で“アメージング・グレイス”を伝授した。(手写しと言うのは楽譜なしに、抑える指の形と弾く指の形を見せて教えるということ。) 目標を失った生徒が教室を去っていくという現実を良く知っている先生は、私の気持ちがギターから離れないようにカンフル剤を打ったに違いない。 確かに私は楽しくなって、また練習する意欲が湧いてきた。 ギター教師としての先生の懐の深さを感じた。 人になにかを伝えるためには、引出が多いほうがいいに違いない。 何事にも深く入り込まない私は、やはり、他人に何かを教える役目には向いてないと再認識した。 先生の思惑にはまった私は“アメージング・グレイス”を次回のレッスンまでに徹底的に練習するだろう…。 |