仕事が一段落ついてギターの練習をしていたらフランス料理のシェフの奥さんがひょっこりやってきて、ピアノとデュエットしようと言われ、うまくいくかどうか分からないまま映画音楽を弾き始めたら上手い具合に合わせてくれて・・・、はじめてにしたら結構いい感じだったので、これからまた練習して、パーティーかなにかで披露しようと言う話になり、適当に話を合わせていたけれど、私には人前で演奏するなんて、そんな気持ちはさらさらない。話のついでに、こんどタンゴ(ダンス)を習いに行こうと思うと言ったら・・・「いいなぁー、私も習いに行きたいなぁー。」というものだから「いっしょに福野さん(タンゴのお店をやっている人)のところに行きましょうか・・・」と言ったら「それがだめなの・・・主人が絶対許してくれないの・・・」「どうしてですか?」と尋ねたら「タンゴは二人の体をぴったりくっつけるでしょ・・・あれがダメみたい・・・。」というもので・・・タンゴのダンスというものがどんなものか、少し分かったみたいな気がした。この間のミロンガの会ではそれほど密着しているように思わなかったのだけれど、そう言えば一番華やかな女性の踊りを見ているとサイドに大きくスリットの開いたスカートを穿いて、自分の足を男性の足に絡めていたし・・・それに吐息が男性の襟元にかかりそうな顔の距離感だったように思いフランス料理のシェフが奥さんを引き止める気持ちも分からないではない。 さて独身の私としては、いっこうに止めてくれる人もおらず・・・少々のドキドキ間を味わいながらの楽しいひとときも悪くはないと思う。 さて福野さんのところへは、いつ行こう・・・ |