私の良く分からないものの一つに“ネイルアート”というものがある。最近、爪に装飾を施している人が増えてきたように思う。単色の赤やピンクのマニキュアというものは私が子供の頃から知っていたけれど、いろんな色を重ねたり、金属やプラスティックの小片をくっつけたりする今風の“ネイルアート”が世の中に浸透してきている。(20数年前にアメリカで技術を学んで帰ってきて、日本で広めた人ともその昔、話をしたことがあったけれど・・・。)男性から可愛く思われたいとか異性を挑発したいという思いが化粧や衣類に気をつかわせる一つの理由ということはわかるが、爪に装飾を施す行為は自己満足以外のなにものでもないように思えてならず『それが女性というものだ!』といつも無理やり納得して終わるように思う。 正直言って私は圧倒的に度を越えた“ネイルアート”をしている女性をみると腰が引けてしまう。話をしたいとも思わない。自己満足がダメなどとは決して思わないが、それはそれで、もう少し控えめにしていれば良いのに・・・と思ってしまう。私のこの感性が、私から女性らしい女性を遠ざける決定的理由かもしれない。 私は、装飾ではなく・・・普段の手・指・爪の手入れのできている人に憧れるな・・・ と言いながら、左手の親指と、人差し指と、中指と、薬指の爪をヤスリで研いでいる私である。(但し、ギターを爪弾くために・・・) |