最近朝起きると、起き上がって動き始める時、体全体に軽い痛みを覚える。体が硬くなっていると感じる。若い時にはなかった感覚だ。 死に近づいてくると体が硬直する準備を始めるのだろうか…。 そこで、以前よりストレッチを入念にするようになった。体の筋が伸びきる時に、やはり痛みを感じるが、この痛みは心地良い。そして緊張を緩めると苦痛の余韻のなかで、生きててよかったと言う幸せを実感する。 私の日記を読んでおられる方は、おそらく、まだお若いだろうから、どんな類の幸せかお分かりにならないと思うが、年をとって経験を重ねると、ちょっとした刺激に幸福を感じるようになる。 そして私は、皆がそう感じられる人生を歩むべきだと思う。 私は、ストレッチの後に腹筋、背筋、側筋を首の筋肉を意識して鍛えている。 医学的、理学的に人間の体のことは専門ではないから、正しい考えかどうか分からないが、人間には力や瞬発力の筋肉と同じに普段意識しないけれど、姿勢を維持するために必要な筋力があり、これが衰えると重い頭部を支えられず、背骨が湾曲を始めるイメージを持っている。そのために体幹を鍛えておく必要があると思うのだ。 医学や介護、そして食べ物の進歩のおかげで、長生きするようになった人類が、寝たきりの人生を送らなくてすむように、いつまでも自分の足で移動できる生活を送るために、自分の意志で日々のトレーニングを続けることが大切のように思う。 若いあなたも、今のうちから始めておいた方が懸命だ。 ますます、死ねない世の中になってくるのだから…。 …あなたより少し死に近づいた先輩より… |