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SOLILOQUY

ひとりごと

 
October 27, 2012 11:30:38

霊感

カテゴリー: 日記
昨日、仕事で付き合いのある企画会社に立ち寄った。代表と雑談していると、急に奥から“ディナー付の落語会”のチラシを持ってきて、唐突に“これを見てください。なにか変なところありますか?”とたずねてきた。
この桂一門のトップを呼んだこの落語会は、彼が企画したもので、勿論チラシのデザインも彼のスタッフが作ったものである。

私は、なにかおかしなところがないかチラシを凝視してみたが、これと言ったところは見つからない。取り敢えず、ふと思い浮かんだことを軽い気持ちで答えた。“誰か死んだんですか?”

すると“えっ…やっぱり分かるんやー。”

そう言われた私のほうがびっくりした。話の先を聞いてみると…、“デザイナーがデザイン上の理由で落語家の写真を左右反転して使用したんです。つい先日まで誰も気が付かなかったのですが、チラシをみた落語雑誌の編集者から、着物の打ち合わせが逆になっていて死に装束になっている…と、指摘され、慌てて刷り直しました。師匠にも説明したら気を悪くすることもなく、事なきを得たんですが…。”

特に、私が着物について造詣が深いとか、霊感があるという話ではない。これは偶然に違いない…と、私自身信じて疑わないが…、我ながら少し気味悪い思いをした。
ともかく人物の画像を反転させたデザイナーは未熟としか言いようがない。人間は左右対称にできてはいないのだから…。

朝のNHKの連続テレビドラマに出てくる霊感青年の“愛”君のような知人は、私の周囲に何人かいる。彼らは自分の能力を誰にも言わずに普通人の生活をしている。彼らのような人が近くにいる私は…ひょっとすると霊感少しはあるかもしれん…。