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SOLILOQUY

ひとりごと

 
October 05, 2012 14:17:04

寄付

カテゴリー: 日記
私が氏神様に決めているその神社は、町中だが入口が細い路地に面しているので参拝客がそれほど多くない。私は、営業的ではない、その神社のつつましやかな宮司様と奥様が好きである。
ご長男は、町で一番大きな神社(営業に長けている)の神官として働きに出ている。おそらく父親が年をとれば後を継ぐのだろう。私とは面識のない長男は昨年結婚し、その奥さんが父親の神社へ手伝いに来るようになった。

この季節になると、毎年神社の奥さんが秋祭りの寄付金を集めにやってくる。今朝も、長男の奥さんを伴いやって来た。きっと若奥さんも義母の仕事を継ぐことになるのだろう。

ビルの1階で奥さんから“申し訳ないですが、秋祭りの寄付金を集めにきました。”と、声をかけられた。
“えーっ、どうして、申し訳ないのですか?”と聞き返した。
“どこへ行っても、みんさん…不景気や!不景気や! 言いはるから、悪いなーと、思って…。”と、おっしゃった。

神社の秋祭りの寄付と言えば、神様へのお供えみたいなものなのに、きっと多くの人が奥さんに愚痴を言い、前回より寄付の額を減らしたりしているに違いない。神様の仕事をしている人に肩身の狭い思いさせるのはいかがなものだろう。そんな人には神様のご利益はあたらないような気がするのだが…。

頭を下げながら集金してまわる義母の姿を、若奥さんはどのように見ているのだろう…?
若奥さんが、笑顔で集金できる世の中が、はやくやってくればいいのになぁーと、思った。