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SOLILOQUY

ひとりごと

 
October 15, 2012 16:36:51

解説

カテゴリー: 日記
私のギターの先生は、ギター界ではアウトサイダーで…どこの団体にも属していない。
クラシックギターは、クラシックの分類のなかではマイナー評価を受ける楽器である。趣味の楽器としては、だれでも直ぐに音が出るから親しみやすいが、演奏家を目指す人は少ないように思う。
プロギタリストを本業として生活している演奏家は稀にしかいないようだが、そのなかで私のギターの先生はよく頑張っているほうだと思う。知らないところで内職をしておられるかも知れないが…。

先生は、とても感性が豊かで…ギター演奏に関する閃きの多い方だ。誰にも指導を仰がず自分独自の演奏理論を構築している。
昨年から、そんな閃きをDVDに落とし込んだ教本として販売を始めた。今まで2巻まで発売され(どこで販売しているかは分からない)、この度最終巻の第3巻の収録を昨日私のホールで行うことになり、昨晩夜の10時まで付き合った。

見ていて(聴いていて)思ったことは、確かに演奏は素晴らしいのだが、解説のしゃべりが、やけにしつこ過ぎるように思う。気が付いたことや閃いたことが素晴らしくて、そのすごいことをあなたに教えてあげますよ…と言う思いは分かるけど、初心者には難し過ぎて分からないし、すでにできる人は演奏を聴いて学んでいくものだと思うから解説は余計だと思う。

そこのところを、私は先生に言ってあげたいのだが、もう3巻目だから黙っている。

先生は自分の思いつきを解説つきで演奏してみせれば他人に伝わるものだと思っているが、そんなことで理解されるほど人間界は甘くない。喋りなど入れずに演奏に徹して録音したほうが、分かる人には絶対支持されると思うのだが…、私には先生が自分の実力を安売りしているようにしか見えないのが残念だ。

先生の周囲の取り巻きも、先生のいう事に安易に相槌を打っている。みんな世の中のことが分かっていない。
やはり、私が言うしかないかな…? 私も世の中のこと分からんけどな…。みんなより、ましなような気がするし…。