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SOLILOQUY

ひとりごと

 
December 26, 2011 15:58:11

常人

カテゴリー: 日記
一昨日、今年最後のギターレッスンに行った。教室に着いたのが正午過ぎで他の生徒は誰もいなかった。
先生は朝から楽譜を書いていて、根を詰め過ぎ、ちょうど髭を剃りに立とうとした時、その日最初の生徒である私が扉を開けた。

先生は、既存の楽譜を自分なりの理解のもとに、感じるまま自ら考えだした符号を用いて音を表現しようとしている。
私は先生を天才だとは思わない。天才のすることは、常人には真似できないし、天才はどうしたらできるようになるか常人に教えようとはしない。

先生は、考えたことや感じたことを、私を含む生徒にすぐに話したがる。そんな人を天才とは呼ばない。
天才ではない私は、今まであまり天才と話をする機会はなかったし、これからもその仲間に入ることはない。

常人の先生と、凡人の私は話始めるとお互いイメージが膨らんでいつまでも話続ける。
昨日も、1時間弱ギターと直接関係ない話をした。

やっと一息ついて、ギターを弾きはじめた瞬間…先生が私にむかって「ギターを抱く姿が様になってきたね。すごく自然な姿勢だわ…」と言った。

常人の先生は、人を気持ちよくさせる言葉を結構うまく使うように思う。それが分かっていても、私は来年も気を良くこの教室に通うと思う。