昨日の昼に駅の改札口前で友人と待ち合わせをしていたら、居留地研究会の事務局長が通りかかり私に声をかけてくれた。ある大学での講演会に行く途中とのことで、軽く挨拶を交わし足早に立ち去った。歴史研究家はさらに深い研究のために専門外のことにもアンテナを立てて常に動き回っているようだ。 数日前に私が町のホテルのビジュアル資料作成を手伝った知人の研究家から、無事にホテルの従業員へのレクチャーが終了し、近いうちに謝礼がもらえるので、その時は山分けしましょうとのメールが届いた。 知人の研究のわずかばかりのお手伝いをしたつもりの私は、山分けなんてとんでもないと思い、私の仕事を高く評価いただいた御礼とともに、お茶でもご馳走してくださいと返信した。 彼の研究の一つに居留地時代のイギリス領事の描いたメモ買書きのような絵を詳細に解析したものがあるが、今私はこの研究を絵本にしようと企てている。“小学生から大人まで、町の歴史に興味を持たせる本”というところが狙いだが、この本が完成し評価を受けてわずかでも印税等の収入があれば、その時はプロデュ―ス料をいただくつもりだ。 見せ方によって、一般人への伝わり方が全く違ってくる。私の腕のみせどころだと思っている。 私が歴史研究家でないところが、この当たりにある。歴史研究家は論文の完成を目指すが、私は印税を目指す。 でもこのタイプの本は、それほど沢山は売れるわけはないしなぁー 知人の研究家とは、これからも良いコンビでいたいと思う。 |