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SOLILOQUY

ひとりごと

 
December 23, 2011 14:38:29

父親

カテゴリー: 日記
昨日ホールで、フリュートとハープのコンサートがあった。女性二人のデュオで、受付に小学生の高学年と思われるフリュート奏者のお子さんが手伝いに来ていたから、二人とも30才代後半と思われた。素直そうな人柄の二人である。

大企業の技術者をしていたフリュート奏者のお父さんが、全てを仕切った。椅子・受付台・装花の配置からパンフレットや誘導案内表示の作成、司会進行まで受け持つという具合…奏者たちが舞台に楽譜を用意していないのに「皆さんアンコールを聴きたくありませんか…」と言って聴衆に拍手を強要し、楽譜を楽屋に取りに行かせ、てっきりこの曲で終わりかと思ったら、「次は皆さんいっしょに歌いましょう。」と言って自分は指揮者のように大きく手をふってリズムをとりながら、7曲近く合唱が続いた。

後で納得したことだが、このコンサートは、お父さんの満足のために開かれたんだ…と…
聴衆の顔をみてみると、ほとんどが定年退職者とその奥さんみたいで、奏者の知人は僅かしかいなかった。
だが皆さん上品な方ばかりで、言われるがままにコーラスもしっかり歌い切った。

私には奏者が主体でない点において、理解できない部分の残るコンサートである。
類は類を呼ぶと言うが、技術者であるお父さんの良き理解者が集った会であったに違いない。
会そのものは、やってきた人たちに“成功”だと評価されるだろう。

さて演奏はと言うと、奏者はすべての曲を楽譜を見ながら演奏していた。クラシックだから楽譜そのままに演奏することが重要だと思うのだが、私の心の奥に届く響きはなかった。
さて、会場を気に入って帰って行ったフリュート奏者親子がもし来年もクリスマスコンサートを企画するとしたら、どこまで成長しているかみてみたい。

これは、彼女たちの演奏に可能性を感じたということだろうか…それとも来年もお父さんが同じように振る舞うかを再度見てみたいという軽い興味本位なのか…1年先のクリスマスコンサートのことは、あまり考えないでおこう。