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SOLILOQUY

ひとりごと

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July 01, 2011 11:19:25

関係

カテゴリー: 日記
現在、歴史研究家から20冊あまりの神戸の古写真や古地図の載っている書籍を預かっている。そのなかには短期間博物館から借り出している貴重なポジもあり・・・それらを全て画像データとして取り込んでほしいと依頼された。今後の彼の研究発表や講演の際に使用するわけなのだが、現在のところ2日かけて付箋の記された計100頁余りのスキャニングを終えた。火曜日の打ち合わせで、そのなかから約150カットを選び出し(1頁で複数カットの場合もある)ほとんどすべてに処理を加えて保存することなり、今その真っ最中である。歴史研究家は、2日で仕上げてほしいと言ってきたが、私はハッキリ断った。なかにはパノラマ写真(超広角)風に複数の写真をつなぎ合わせて横長に仕上げたものもあり、そのつなぎ目も分からないように修正したりするとかなりの時間がかかる。1画像に平均10分の処理時間がかかるとして、かかりっきりでも48時間では物理的に難しい。ましてや自分の仕事をしながらとなると先ず不可能である。そこのところ研究家は簡単に考えてるようだ。取りあえず9日の大坂での研究会の席で手渡す段取りで作業を進めている。
私は、単純な損得だけで研究家との関係を捉えていない。だから彼の思いの実現のためには労力を惜しまないようにしている。彼も私に対して、同じ気持ちでいると思う。二人の間には損得というより、信頼に裏づけされた緩やかなギブアンドテイクが存在する。ビジネスではなく研究というアカデミックな分野では、この関係が存在する。

さて、これまで言い続けてきたが私は研究家ではない。だからいずれ彼の研究をビジネスにつなげるかもしれない。そこのところ研究家も承知している。私のポジションは一般の人には理解しにくいと思う。だが研究家は鋭い直感力と洞察力で私を理解している。彼は私の能力を知る・・・今はまだ数少ない人物のうちの一人である。
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