この春JR大坂駅近辺が長期間の工事の後、大規模な商業施設として生まれ変わり、現在多くの遊山客で賑わっている。日記にも書いたけれど私も遅ればせながら今月2回行ってみたが、駅を覆うドームとランチで賑わうレストラン街だけが印象に残った。なにしろ11時だと言うのに行列ができていて2時間待ちの札がかかっている店があるのだから・・・。まさにこの星の人間はなんて暇なんだろう・・・と思ってしまう。 一昨日、久しぶりに阪急西宮球場跡地にできたガーデンズに行ってみた。数年前にこの商業施設ができて、西宮北口駅の昇降客数が三宮駅のそれを抜いたという曰く付きの巨大施設だ。今回レストランフロアーの顧客数が今までになく減少しているように感じた。当然考えられる理由はガーデンズと大阪駅の商業施設に集まる顧客層が同じで、今までのガーデンズの顧客が新しくできた大坂の商業施設に吸収されたと考えていいと思う。 このような顧客の流れの変化は、過去30年を振り返って神戸中心部のなかでもおこっていて新神戸駅の近くに巨大施設ができると、三宮元町近辺のお店に影響がでて、その後ハーバーランドがウォーターフロント開発のブームにのって完成すると、あっと言う間に新神戸駅の施設が衰退していった。一般顧客数は一定であるのに商業施設のフロアー面積が倍増するのだからどこかが良くなれば、どこかが悪くなるのはあたり前だ。この星の生き物は新しいもの好きだから、新しくできる今風の施設に群がっていく。11時で2時間待ちのレストランも、こう考えると納得できる。 天気予報も少し前に比べると、かなり確率の高い予報がでるようになったが、今どきのスーパーコンピュターを使って、あらゆるデータをインプットして各商業施設の衰退速度なんてのをはじき出したら面白い結果がでるかも知れない。誰もうまい話にはのらなくなったりして・・・バブルの時の東京のように1年で償却しないと利益が出ない・・・という結果がでるだろうな。 誰かが儲けて、誰かが損をして、儲けた者がいつか損をして、新しく儲けるやつが生まれて、その人もいつか全てを失って・・それがこの星の経済システムに違いない。 |