昨晩、港の近くのホテルに泊まった。6時過ぎに目を覚ましカーテンを開け外の景色を眺めると、朝早くだと言うのにすでに高速道路には車が連なっていた。
フレンチレストランに場所を移して行われた昨晩のマダムの店のワイン会は、なかなか良かったと…独りで呟いた。
じっと窓の外を眺めていると、ユーミンの曲の“中央フリーウェイ…”という歌詞が思い浮かんだ。
私の学生時代の1年先輩に松任谷由美(当時荒井由美)がいた。3年間同じ学校に通ったはずだが、彼女はすでにスターの道を歩み始めていて、校内では1度しか出会わなかった。勿論言葉を交わす機会もなかった。
朝日を浴びた無機質な町のなかを貫く高速道路だけに動きがあって…生物のような温かさを感じた。他の人も同じように思うだろうか?
私のいる町は、美しい町だ。 |