人は嘘をつくことがある。騙そうと思う悪意の嘘…成行きで出てしまう嘘…思い込みが強くて、ない事をある…と自分では嘘ついていると自覚のない嘘もある。 他人の口からでてくる事をすべて信じて生きていたいが、そうはいかない。 言葉というものだけで相手を判断することは、大人はみんな危険だと知っている。 相手の話をすべて信じてはいけないということは、経験を踏むと身についてくる。 言葉にならないメッセージを読み取ろうとする学問を心理学…というのだろうか?一般常識ではないから学問として成立するのだろうか? 優秀な営業マンや占い師は、目の前の客の瞬きや、視線の動きや、手の動きやら、足を組み替える様を観察して、言葉にならないメッセージを読み取って先を読む。 詐欺師は、巧みに言葉の罠をしかけ、心の隙間に入り込み、普段は隠れている欲望に火を付ける。 人の言葉には何故その言葉を使うのかという理由がある。何故急に瞬きをするかには理由がある。そのすべての確かな理由を知ることはできないだろうが、嘘をつくことのできる人間として生まれたいじょう…言葉にはならない相手のメッセージを読み解く力を身に付けておいたほうが良いに違いない。 少なくとも、人間は他人の本心を知ることに、もがき苦しむように作られた生き物だから…。 |