昨日、仕事の話を終えた取引先の専務と、ふらりと立ち寄った企画会社の社長に、私は同じアドバイスをした。二人の顔には精気がない…。おそらく仕事がうまく行かずに悩んでいることが推測された。どちらも寝ても覚めても頭を休めることなく考え続けているに違いなかった。 私も現役で仕事をしている時には、会社に出ない日が1年で1日あるかないかという生活を何年も続けていたことがあった。仕事場で、仕事をしているふりをしていないと落ち着かったように思うのだが…、今から考えれば、気の休まらない日々は作業効率悪く、新しいひらめきが生まれてこなかった。 私は、奇しくも同じ日に二人の人間に同じアドバイスをした。 “あなたは疲れているね…顔に出ているよ!1週間に一度休みとる必要はないと思うけど、思い切って休みをとって、頭を空にしたほうがいい!人間に睡眠が必要な理由は、新しい情報を入れない時間に頭のなかを整理するためなんだ。それと同じように、寝ても覚めても同じ問題に頭を使っていたら、新しく生まれてくるものがない。思い切って休んだほうがいい。休むことに勇気がいるだろうけど、問題の好転を望むなら先ず休む勇気を持つことやね…。” 二人とも、ほっとした顔つきになった。 さて、二人はその後、うまく休みをとるだろうか? 問題をかかえた人間が、一旦頭を空にするためには、本当に勇気が必要だ。多くの優れたトップはこのことを実践している。 あなたは、今なにか思い患っていませんか?もしそうなら、どんな方法でもいいから思い切って頭を空にしましょう。きっと、うまく休息できる人にしか訪れない閃きを授かると思いますよ。 もし、閃かなくても私は、責任をお取りできませんがね…。 |