今日はこれから、我々のホールで大坂フィルの客員コンサートマスターであるイタリア人の教えるバイオリン教室の生徒の発表会がある、伴奏を勤めるピアニストは同じくイタリア人のベーゼンドルフ社専属の特別ピアニストだ。午前中、今行われているリハーサルを見ていて・・・強力なイタリア人のサポート体制を考えると、私のような素人でもレベルの高い発表会に思える。バイオリニストのマネージャーは日本人のフライトアテンダントだが、現在妊娠中で主に彼のマネージャーとして手腕を発揮している。知人の日本人の国際的な音楽家が、彼女のようなマネージャーがほしいと言わしめるだけの容姿・頭脳をもち、しかも女性らしく私が見ても魅力的だ。彼女は現在バイオリニストの子供を身篭っているが、二人には結婚する意志はない。その理由の一つに、未婚の母には公的援助があるから・・・と言う。二人の絆が確かであれば結婚という手続きなど必要ないと言うのだろうか・・・割り切りの良さに脱帽し、再婚に焦がれている自分が、なんだか軽く思えてくる。 私から見て彼らはそれほど豊かには見えない。本当はお金持ちかもしれないが、中古の日本車に乗り公的支援を当てにし、会場費を値切る様子からは・・・そうも見えない。芸術に人生をかける人たちの生活の厳しさを感じるとともに、信じたものに迷わず向かっていく姿にはロマンを感じる。 二人の会話が英語であるこのコンビが、もっともっと認められ、有名になり、お金持ちになることを祈りたい。 そうなっても二人は結婚はしないのだろうか・・・ |