昨日、街の自治会に対して大手コンビニの出店説明会があった。私の街は住商観が混在する地域であり、昔の建物が今でも残り、いまでも多くの歴史的資産を有する。 コンビニはまさに便利であり私自身も利用しているが…。 この20年の街の商業的変遷をみると、コンビニができたために、成り立たなくなって町から出て行った飲食店のことを思い出す。 いかに日本人の味が全国…平均化されてきているか…考えてしまう。美味い店、不味い店等いろいろあった時代が過ぎ去って、平均点より少し上くらいの味に慣れてしまい、みんな、なにが美味くて、なにが不味いのかが分からなくなってきている。それ以上もそれ以下も望まなくなってしまったように思う。そして店主とのface to faceの関係がなくなり、日本全国どこにいっても同じ挨拶しかかえって来ない。画一化・便利に…という発想がいかに地域の文化を壊していくか…? 昨日の会合ではコンビニ本部の営業担当者と設計者が出席した。 彼らに対して、便利になることや、そこそこの味の弁当よりも、通行人と車輛の安全確保と環境美化のために、住人は真っ向から出店反対の意向を示した。私は、ただ両者のやりとりを見ているだけだったが、住人がえらく頼もしく見えた。町を守ろうとする目的で団結できる町は素晴らしいと思う。 この意向を、コンビニ企業はどれだけ聞き入れるのだろうか? 昨日の会の後で、私はますます自分の街が好きになっていると思った。 |