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SOLILOQUY

ひとりごと

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December 11, 2010 23:16:25

手紙

カテゴリー: 日記
ささやかなギフトを買いに、昨日怪しい電話(おれおれ詐欺の・・・)をしたお店に行った。店の主人の方から「第二のお母さんになってあげるは・・・」と冗談を言ってもらい・・・少し救われた。一旦会社に戻り、仕事を一段落させ、思うところがあり、絵の額を求めて町へ出た。その後、展覧会の会期が終わったギャラリーへ版画を受け取りに行った。作品には作家の自筆の私への手紙が添えられていた。

『数あるギャラリーの中、数ある作品の中から気に入って下さった作品を通して、反対に私の方が皆様から、素敵な気持ちを頂いたような気がします。今回、幸せな気持ちは、人と人の繋がりで大きくなっていくということを強く感じました。時や想いなど型に残らないものは、私にとっては、Preciousです。』

【型には残らないものは、Preciousです。】なかなかいい言葉だと思う。こう思える人は人生の一瞬一瞬を大切に生きているように思う。

町はイルミネーション最後の週末を迎え、ごったがやしていた。人は人の多いところが好きなんだろうか・・・私には理解できない。
素敵な言葉に出会えたことが、今日の最も大きな収穫であったように思う。
December 12, 2010 22:20:00

無駄

カテゴリー: 日記
私の場合、この年末の忙しさは明日からの1週間がピークで・・・そのなかで忘年会やら会合等の予定が入っているから大変だ。それでもこの1週間を乗り越えてしまえば、クリスマスウィークはわりとのんびりできる。以前はレストランをやっていたこともありクリスマスは忙しなく過ごしていたが、止めてからのこの数年は家で過ごしている。クリスマスは家で静かにしているのが賢明に思える。外には人が多いし・・・

昨日、主治医のところへ行き、定期健診ということで血液検査・腹部エコー、そしてインフルエンザの予防接種をした。検査はいつものように、すべて異常なしだった。明日から暴飲暴食が続くが(いや、いや、続けなくてもいいのだが・・・)例によって体重の増加防止の自己管理をしっかりやらなくては・・・と気を引き締める。

さて、そんな状況で明日は法務局へ行く予定だが、行く時間をとれるだろうか・・・
先般我が町の歴史研究家から、私の調べている洋館というものが、実際には存在しなかったとアドバイスされ、明後日火曜日の研究家のミーティング後に、それを証明してあげると言うメールが届いた。それが事実だとすると明日、法務局で調べることが無駄であるような気もするが、その無駄なことを確かめてみるのも明日一日しかない。最近、言われたことを鵜呑みにするのではなく、自分で確かめるという習慣を大事にしたいと思うようになった。この発想が新しいものを生み出していく原動力になるに違いない。
December 13, 2010 18:02:11

良心

カテゴリー: 日記
やっと法務局へ行った。土地台帳と言う書類を閲覧した。1920年前後の土地所有者のなかに、私が調べているグリフィス氏の名前があるかどうかを確かめるためだが、結論から言うと無かった。オーストラリア在住の研究家は、ウィリアムズコレクションのなかに間違いなく記載されている・・・と断言したが、今日の調査では無かった。このことから考えられることは、グリフィス氏が誰か日本人から土地を借地していたために名前がないか・・・もしくは、我が町の研究家が言うように、その場所は“芸者ハウス”であってウィリアムズ氏が間違って記録してしまったかのどちらかである。歴史という過去を紐解く作業では、確かではない記録が真実のように一人歩きすることがある・・・と、実感した。現在信じられている坂本龍馬の人間性もさぞかし作家の思いが入ったフィクションに違いない。
さて、私はこのことについてこれ以上追求することは止めておこうと思う。私は歴史研究家ではなく、作家を目指しているのだから・・・
次へ進もう・・・

夕方主治医をたずね、血液検査の結果を聞いた。
すべてパーフェクト・・・このたび新しく検査項目に入れた前立腺癌の検査も問題なかった。主治医は、“うまくコントロールしてますね。お酒の飲み方もうまいと思いますよ!”と褒め上げた。喜んで診察室を出て待合室で清算を待っていると・・・医者が出てきて「今度、私の知人がクリスマスイブの日にお酒のお店をオープンするんですが、良かったら行って見てください。」と言って案内状を手渡された。いいんですか私の主治医でしょ・・・とは言わずに、笑いながら、行ってみますと言って受け取った。
診察室で声をかけなかったことが、医者の良心ということだろうか・・・
December 14, 2010 17:20:03

意志

カテゴリー: 日記
昨日の食事会は、2人だけであった。実は他社の営業チーフから、あることでアドバイスを求められ・・・その話をするために食事でもしようと私から持ちかけたわけだが、相手が独身女性ということで、気を遣って以前私の部下だった女性を誘っておいた。ところが、直前になってチーフが風邪で来れなくなり、結局私の部下だった30才の女性と二人で食事をしたわけだ。彼女は今でも以前と同じ仕事をしていて、私の会社にいた時の経験が今とても役立っていると言ってくれた。彼女は昔から私を持ち上げることが上手かった。いやいや、こんな場合素直に喜ぶべきかな・・・お酒も入ると、彼女のフィアンセの話となり、いつのまにか私は恋の相談相手になっていた。別れた後で彼女から感謝のメールが届いた。私は「幸せになぁーれっ!」と返信しておいた。

今日もこれから、高校の同窓会がある。2日続きのお酒は少しハードだ。自己管理して、ほどほどに切り上げたいと思う。しかし飲み始めたらどうなることか・・・昨日、主治医がパーフェクトの自己管理なんて褒めてくれなければ良かったのに・・・
ダメダメ、他人のせいにしてはいけない。私自身の意志の問題・・・。
飲まなければいいのだ??????。
December 15, 2010 23:31:56

倫理

カテゴリー: 日記
昨日の同窓会では、いつものメンバーに加えて、同級生の一人の双子の兄弟も参加した。彼らは事情があって、帰る家が違い学校も異なったのだが我々にとっての遊び仲間であった。37年振りの再開であっただろうか…。私とアメリカで20年過ごした友人は離婚して今は独身である。他のメンバーはどうやら家庭を大事に生きているようで、すでに孫のいる奴も、東京でプロのモデルをしている娘のいる奴もいる。子供の自慢話のなか、アメリカ帰りの友人が皆に自分の携帯の待ち受け画面を見せた。まだ幼さの残る女性の写真であり、彼は自分の彼女だと言って自慢した。聞けば女性は18歳だという。皆が、彼を責めたが、彼は動じない。だから話題は違う方向に向かったが…私は、彼はおかしいと思う。彼には子供がいないが、だから感覚が違うでは済まされない問題だ。これから私は彼の倫理観に疑問を持って付き合うことになるだろう。

今日は、夕方4時に町にでた。7時からの町の会議に出席するためだ。市の職員が20名も参加する会議だ。その中に都市計画課に所属する私の聰明な姪もいるのだが…住人の出席者は平均年齢80歳位…上職から命令され、ただ参加する役人と老人とで町の将来を考えることなど無理に思う。この会への参加を通して私に何ができるか考えつつ今日で3度目の参加である。手探りしながら、これからもしばらく参加してみようと思う。

車のタイヤを冬用に履き変えた。さぁーやってこい雪の季節…
December 16, 2010 22:04:45

貯金

カテゴリー: 日記
私のギターが再度入院することになった。今日先生が、私のギターを先生が出来うるすべての改造をやってみて、どこまでレベルアップするか、今年中にやってみたいと言われた。来年から演奏家に専念するとのことで、他人のギターの改造はしばらく止めるとおっしゃる。私もどんなに変わるかみてみたいと思うし、断る理由もなく、私のギターを1週間先生の家に預けることになった。その代替えギターとして先生のラミレス(スペインの最優秀ギター)を貸していただいた。以前の代替えギター(国産の改造ギター)と比べものにならない良い音色だ。同時に私の音を聴く感性が以前より高まったと感じた。先生曰く…改造でレベルアップしたギターの音色についていけるように、この1週間、最高レベルのギターを弾き込んでおくように…ということだ。続けて先生はおっしゃった。「次は本物のラミレスが欲しくなるから…貯金してる?」 そもそも私にはラミレスがどのくらいの金額か分らない。勿論ラミレスは何代も続いているギターブランドだから、造り手によってピンからキリまで(キリはないかな…)あるだろうが、今のところ私には新しいギターを買うための貯金は一切ない。どちらにしても来週改造の終わった私のギターと、もうしばらく付き合うことになるだろう。

今日は、我がホールで第一線の経済評論家による、‘これからの中国と付き合うために…’というテーマで講演会があった。わが町のトップ経済人から国会議員も参加したこの会は、参考になることが多かった。いかに中国が実利主義で動く国かを力説した。経済音痴の私であるが、少し中国が分かったような気がした。日本の政治家にもっと頑張ってほしいものだ。
December 17, 2010 20:16:58

叙勲

カテゴリー: 日記
居留地研究会の現会長がこのたび叙勲を授与された。その祝いを本年末におこなうとの通知をいただいた。ご本人には受勲祝ということを伏せて忘年会という名目で集まるようだが・・・私にはその日、予定は入っていない。しかし、どうしようか迷っている。今現在での出席者は10人前後らしい。きっと70歳を越えた教授クラスばかりだろう。話題についていけるかどうかも心配だ。以前の私なら、はなからお断りの連絡を入れているところだが、今は迷っている自分がいる。この点を考えると、えらい変わりようだ。さてどうしよう・・・もう少しだけ、考える時間をとろうと思う。

さて、先生のラミレス・・・弾いてみると、やけに心地良い。その音色の呪縛にはまりそうだ。“いいものは、いい!” 昨日、私はギターの先生のお年玉稼ぎのために、私のギター改造の話があったのではないかとの邪推を少しもったが・・・今は、そんなことはどうでも良い。ラミレスの虜になりそうだ。改造されたギターが、物足りないものだったら、ラミレスが欲しくなるのだろか・・・ギター貯金は、まだ無いのに・・・先生は私の心をどこまでコントロールしているのだろうか?
December 18, 2010 23:08:47

楽器

カテゴリー: 日記
今日は、朝の7時半に会社を出発し、8時過ぎに本日行われた民団(韓国)の領事館主催の歌謡大会が行われるホールに到着した。関係者は9時前までやって来ず、音響の先生と26才のロックギタリストと一緒に会場前で待ちぼうけた。開館と共にセッティング開始…10時半には完了し11時からリハーサルとなった。韓国製の最新のカラオケソフトをバックに素人歌手達は緊張気味のリハーサルを始めた。出演者の前半の半分の人達がリハーサルを終え、昼食休憩に入った時、「ピアノとギターとドラムの楽器セットはいつセッティングするのか?」と、バンドのメンバーの一人が先生にたずねた。先生は「聞いていない。持ち込みじゃーないの。」と、答えた。一瞬、全員背筋の寒くなる沈黙…と、言ってもみんな大人だから喧嘩になることはなく…どうにか楽器を間に合わせようと皆が手配の電話を始めた。結局、先生の知合いのスタジオで借りることになり、私はギタリストと二人で会社近くのスタジオに戻り、楽器を積んで2時10分に会場に戻った。3時の開演にはなんとか間に合ったわけだが…。実は全曲打ち込みのバック演奏だから生バンドがいなくても皆歌えたわけだ。それにしてもエアーの生バンドをバックに歌謡ショーという最悪の事態は避けられたようだ。予定どおり5時に終了したが、みんな満足そうに帰っていたから、大きな問題にはならなかったのだろう。先生も疲れているし、どのように話がついたか聞くのは止めることにした。

機材撤収し、会社にたどり着いたのは、午後7時半…その後、後片付けが終わったのが8時半、ロックギタリストの若者は、昨晩徹夜でコンビニのアルバイトをこなし、朝からずっと音響の手伝いをして、寝ないで明日朝10時までの夜勤に向かった。若いと言うことは素晴らしい。しかし疲労で風邪までひいてしまったという彼は、次回先生に誘われて手伝いに来るだろうか…私は50%くらいの確率かなと思う。

ハプニングもあり刺激的な一日だった。
December 19, 2010 21:19:58

祖国

カテゴリー: 日記
昨日の歌謡大会の最中での、主賓の挨拶や司会者の進行のなかに“同胞”という言葉を何度か聞いた。彼らからすれば、外国に暮らす小数派なわけだから、異国人に囲まれて生きていくためには、同じ民族が寄り添う仲間‘グループ’という認識が芽生える必然は理解できるような気がする。県人会というものもそれに近い集団かもしれないな…。考えてみれば、私には“同胞”という感覚が全くない。パスポートが必要な時以外、自分が日本人という感覚もない。日の丸を背負ってオリンピックに出ることはないし、生まれたところに住み続け、常に多数派のなかで生きてきたこともあるけれど、戦前の日本では多くの人が祖国(天皇)のために死んだという事実があるわけだから、いつのまにか今の私のように多くの日本人に国家という意識がなくなった理由のなかに、きっと教育の力があったに違いない。戦争に負けた日本を天皇の命により団結させないように・・・二度と異国と戦火を混じえないように…、国家意識を軽薄にする陰謀があったように思う。今、中華人民共和国や北朝鮮の政治体制について独裁や洗脳の怖さを思う我々であるが、そんな我々も気がつかないうちに・・・戦後、国家意識の統一を許さない一部の権力者にコントロールされてきたのかも知れない。昨日、同胞の名の下に集まった人達のイベントの場に音響の手伝いという立場で居合わせた私は、自分に国家という意識がないことを感じ、他国人達の集まりが新鮮に感じられたひと時であった。

司会者が紹介する出場した人の名前を聞いていると、二世・三世の若者のほとんどは日本人名であった。彼らの多くは、きっと心は日本人だと思う。日本は時間をかけて、それを認める国になってきたに違いない。平和な日本に生まれたこと幸せに思った。
December 20, 2010 21:37:37

年末

カテゴリー: 日記
今週に入って、私のスケジュールはすでにゆっくりしたものとなった。考えれば先週が忙しさのピークだったように思う。23日に食事会の予定があったが、今日先方の都合でキャンセルの連絡が入り、来年の早い時期に変更となった。残る忘年会は27日の大学教授の受勲祝いだけ・・・これは、まだ出席するかどうか決めかねている。我が町の歴史研究家は長崎に飛んだ。地元の研究家と年末まで研究、議論を続ける予定という。今年、彼とは、もう会うことはないだろう。もうすぐ町では“今年はお世話になりました。来年もよろしくお願いします。”という挨拶が行き交う。まだ今年を振り返るには早すぎるが、いろいろあったが、今のところなんとか乗り越えてきている。そうなんだ・・・毎年いろいろあるけれど、時間は止まることなく私に向かってきて、通り過ぎていく。そうさ、いつもなんとかなるのさ!  この年の瀬、時間の速度を遅く感じる誰かに “あきらめちゃーだめ!なんとかなるのよ・・・なんとか・・・”“よっしゃっ・・・だいじょうぶや”と、言ってあげよう・・・そぉ、私が救われたこの言葉を誰かに・・・

心穏やかな年の瀬をお過ごしください。
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