acchan.com恋愛お見合い - 無料の婚活サイト  どなたもログインしてません  

SOLILOQUY

ひとりごと

 
December 07, 2010 21:59:18

老人

カテゴリー: 日記
今日は、2年前までお世話になっていた税理士さんに年末の挨拶に行った。ある事情で今は違う税理士にみてもらっているが、お世話になった方には仕事抜きで感謝の気持ちを持ち続けたく思い、今でも年に2~3度は車で40分程の時間をかけ事務所に立ち寄るようにしている。元気な彼の顔を見た後で、事務所から10分ほどのところに住む…かれこれ10年ほど会っていない老人を訪ねた。その老人には不思議な力があり、以前会社の経営が苦しかった時、パワーなるものをいただきに家族で何度か訪ねたことがあった。パワーといっても、特に目に見える奇跡がおこることはないのだが、最後にいつも‘だいじょうぶや…心配無い!’と言ってくれる、その一言がどれだけ、私に勇気を与えてくれたことか…。結局お会いしなかった10年あまりの間に、私の人生は大きく動き、生まれ変わった新しい人生を生きている。苦しかった頃に力をいただいた御礼を言いたくて、ここ数年間で何度か電話させていただいたが、いつも不通状態で、お年のこともあり、ひょっとすると…などと考えつつ、今日お会いできなければ今後連絡することはないものと思いながらチャイムを押した。しばらく待ったが、夕方だと言うのに家の中に灯りの気配はなく、人気を感じず、後ろ髪をひかれながら、車に乗り込み、少し先の空地でユーターンして家の前を通った。すると小さな老人の姿が見えた。車を飛び降りて近づくと、すでに90才近くになっておられるだろう師匠が立っておられた。私の名前を名乗ると覚えておられ、数年越しの感謝の気持ちを伝えることができた。以前と同じようにずっと微笑んでおられた。
私の心に引っかかっていた小さな刺が抜けたような気がした。今、誰も恨むことなく、妬むことなく、感謝の気持ちをもって生きていていることに感謝した。