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SOLILOQUY

ひとりごと

 
December 19, 2010 21:19:58

祖国

カテゴリー: 日記
昨日の歌謡大会の最中での、主賓の挨拶や司会者の進行のなかに“同胞”という言葉を何度か聞いた。彼らからすれば、外国に暮らす小数派なわけだから、異国人に囲まれて生きていくためには、同じ民族が寄り添う仲間‘グループ’という認識が芽生える必然は理解できるような気がする。県人会というものもそれに近い集団かもしれないな…。考えてみれば、私には“同胞”という感覚が全くない。パスポートが必要な時以外、自分が日本人という感覚もない。日の丸を背負ってオリンピックに出ることはないし、生まれたところに住み続け、常に多数派のなかで生きてきたこともあるけれど、戦前の日本では多くの人が祖国(天皇)のために死んだという事実があるわけだから、いつのまにか今の私のように多くの日本人に国家という意識がなくなった理由のなかに、きっと教育の力があったに違いない。戦争に負けた日本を天皇の命により団結させないように・・・二度と異国と戦火を混じえないように…、国家意識を軽薄にする陰謀があったように思う。今、中華人民共和国や北朝鮮の政治体制について独裁や洗脳の怖さを思う我々であるが、そんな我々も気がつかないうちに・・・戦後、国家意識の統一を許さない一部の権力者にコントロールされてきたのかも知れない。昨日、同胞の名の下に集まった人達のイベントの場に音響の手伝いという立場で居合わせた私は、自分に国家という意識がないことを感じ、他国人達の集まりが新鮮に感じられたひと時であった。

司会者が紹介する出場した人の名前を聞いていると、二世・三世の若者のほとんどは日本人名であった。彼らの多くは、きっと心は日本人だと思う。日本は時間をかけて、それを認める国になってきたに違いない。平和な日本に生まれたこと幸せに思った。