先週の土曜日に20年振りに会う従妹が、9年前に逝った私の父の仏壇に手を合わせるために訪ねてきた。 彼女とは遠縁のため、私が20歳を過ぎるまで彼ら家族の存在を知らなかったのだが…、私と彼女の父どうし、気が合ったもので、卒業旅行の欧州一人旅で私がパリに到着した際に彼女の空手家のお父さんの市内の自宅に泊めてもらった時が最初の出会いだった。それが今から35年前で…、前回日本で会った時は、彼女がまだ独身の時で今から20年前になる。今回18才の息子といっしょにやってきた。 息子は国際的空手家のおじいちゃんと、国際機関の職員として南アフリカに単身赴任している私の知らない父親の血を引いているようで、実にたくましい男に見えた。きっと彼も将来は日本を離れて世界で活躍することだろう…。 血は争えないと思う。 私の息子は…肩書きは社長だが、私に似て事業には向いていそうにないし、私と同じように最終的にはものづくりの人生を歩むに違いない。 息子と同行してきた彼女は、今でも少しいい具合にフランス人の感覚が入っていた。長い交流のブランクを埋めるように、3時間という短時間のわが町滞在中、彼女は終始喋りっぱなしだった。 彼女は私を見て、全然変わらないと言ったけれど、彼女はすっかりおばさん体型になっていて、世事の言えない私は同じようには返せなかった。 流れていった20年という歳月のなかで、お互い乗り越えた人生を顔に刻んでいた。 さて次は、いつ会えるだろうか…。 お互い健やかな顔でいられたらいいな…。 |