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SOLILOQUY

ひとりごと

 
May 26, 2012 17:38:55

日常

カテゴリー: 日記
住んでいる町の表通りを歩いていて、隣に住む年取った奥さんが経営している洋品雑貨店の前を通りがかった。見ると…奥さんの前に、このあたりでよく見かける知的障害のある若い女性がいて、二人は話し込んでいた。そこへ、やはり近所の人だと思う老いた男性が通りがかり知的障害のある女性に向かって“このアホが、また町の真ん中をうろうろしとる。”と吐き捨てるように言って通り過ぎようとした。言われた女性は“なんや、おっさん…私は知ってるで…!”と、老人に詰め寄った。

少し険悪な雰囲気になりかけたので、私は女性に加勢をしようと“アホにアホ言う方が、本間のアホですよ!”と老人に言いかけたが、もしこれを言ったら両方の矛先が私に向かってきそうに思えて、黙っていることにした。

彼らにとっては、このような状況は日常の挨拶なのかも知れない。知らないことに首を突っ込まないほうが、みんなのためになるのだと自分を納得させた。

山本周五郎の季節のない町“どですかでん”を思い出しながら、その場を離れた。