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SOLILOQUY

ひとりごと

 
May 24, 2012 16:59:50

魂胆

カテゴリー: 日記

この楽譜は、私のギターの先生が書いた楽譜である。先生が作曲したわけではなく、ロボスという人が作った曲を先生の独自の音楽理論のもとに書き直した譜面である。音楽に造詣の深い方には、一見しておかしな譜面だとお分かりになるだろう。

先生は、いつも私や私よりも長く生徒をしている人達を前に自分の音楽の理解の仕方を説いている。
今日も先生はいつものように自分の考えを話し始めたが、私は“先生…、私にはまだ分かりません。”と遮った。
すると先生は“そうなんだよね…みんな分かったと言っているけれど、最近私と同じようには分かっている人が、一人もいないことが分かったんだよね…。”と、おっしゃった。
私は“先生の言われることを理解するには、先生と同じレベルの人でないと無理だと思うんです。私はレベルが低すぎて理解できない。だから私は分からないと言うんです。でも音楽的に理解できなくても、先生のお話は人生や真理の探究において、参考になるのでお話を伺うことは大好きです。”

ギターを習いはじめて2年が経つ。目標とする“アルハンブラの思い出”と“カバティーナ”が曲がりなりにも弾けるようになり、次の目標が見つからない。
今日渡された楽譜…ロボスの曲が1案に上がっている。先生なりに私を理解して、クラシックのなかでも、少し斜めから攻めている曲を私にぶつける魂胆のようである。

私のように、気楽に習いに行って、素直で?、好きなことを言う生徒は、先生にとってはやりにくいだろうか…?
そんなことないかもな…かえってやりやすかったりして…あまりギターのことを教える必要ないしなぁー。

話すだけで、満足して帰っていくしなぁー。